「共同参画」2008年 9月号
巻頭言
社会や企業が活力を維持し、さらに発展していくためには、様々な経験や価値観を持った多様な人々が参加し、新しい価値を創出していく必要がある。イノベーション(変革)は、そのような多様性のあるところから生まれるのである。
しかしこれまで、日本社会では、女性の活躍が阻害されてきた。それは、身近に目標となる人(上司・先輩)がおらず、将来像が描けないで不安を感じたり、昔から培われてきた男性中心社会の独特な文化も影響しているが、最大の要因は、意欲と能力があっても、仕事と家事、育児とのバランスをとることが難しい点にある。
イノベーションが求められる今日、単に男女平等の観点だけでなく、戦略的な判断に基づいた経営課題として、女性の活躍を促していくことに取り組む必要がある。政府のある調査によると、6歳未満児のいる男性が育児を担うのは、週平均で一日あたり25分に過ぎないそうだ。女性の活躍を促すためにも、さらには少子化対策の観点からも、男性がもっと育児に参加するような社会にしていかなくてはならない。経営者のリーダーシップが求められるところだ。
日本アイ・ビー・エム株式会社 最高顧問
北城恪太郎
主な予定
10月4日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(秋田県横手市) |
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10月11日・12日 | 男女共同参画フォーラム(京都府) |
10月17日・18日 | 日本女性会議2008とやま(主催:日本女性会議2008とやま実行委員会、富山市) |
10月19日 | 男女共同参画フォーラム(横浜市) |
10月24日 | 全国男女共同参画宣言都市サミット(山形市) |
11月1日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(富山県高岡市) |
11月7日 | 全国男女共同参画宣言都市サミット(出雲市) |
11月12日~25日 |
女性に対する暴力をなくす運動(主唱:男女共同参画推進本部) (11月25日 女性に対する暴力撤廃国際日) |
11月15日 |
男女共同参画宣言都市奨励事業(福井県鯖江市) 男女共同参画宣言都市奨励事業(兵庫県加西市) |
11月30日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(福井県鯖江市) |