「共同参画」2008年 8月号

「共同参画」2008年 8月号

共同参画データファイル 3

依然大きな正規・非正規雇用者間の格差 -平成20年版男女共同参画白書より- 内閣府男女共同参画局推進課

1.特に女性で進む非正規雇用化

男女ともパート・アルバイトなどの非正規雇用者の割合が上昇しており、非正規雇用化が進んでいます。正規の職員・従業員が雇用者全体に占める割合を男女別にみると、女性は昭和60年に68.1%でしたが、平成19年には46.6%にまで減少しており、男性についても、昭和60年は92.8%でしたが、平成19年には81.8%に減少しています(図1)。

図1 雇用形態別にみた役員を除く雇用者(非農林業)の構成割合の推移

2.縮小傾向にあるものの、依然大きな正規・非正規間の賃金格差

1.で見たように、男女ともに非正規雇用化が進んでいますが、男性一般労働者と男女の短時間労働者の給与格差についてみると、平成19年では、男性一般労働者の給与水準を100としたとき、男性短時間労働者は53.8となっており、前年に比べ1.2ポイント縮小しているものの、依然としてその格差は大きい状態です。さらに、男性の一般労働者と女性短時間労働者では、女性の短時間労働者の給与水準は男性一般労働者の42~47台をほぼ横ばいで推移しており、平成19年は47.7と、前年に比べ0.9ポイント格差が縮小しているものの、依然非常に低い水準にとどまっています。

なお、正規雇用者など一般労働者における男女の1時間当たり平均所定内給与額の差は、長期的に縮小傾向にあり、平成19年については、男性一般労働者の給与水準を100とした時、女性一般労働者の給与水準は68.1となっています(図2)。

図2 労働者の1時間当たり平均所定内給与格差の推移