平成29年度 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議 開催報告

男女共同参画週間の中央行事として、平成29年6月21日(水)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)において全国会議を開催しました。

当日は、あいにくの悪天候の中、全国各地からおよそ550名の方々にご出席いただきました。

<主催者挨拶・基調講演>

始めに、加藤内閣府特命担当大臣(男女共同参画)・女性活躍担当大臣による主催者挨拶と基調講演が行われました。

加藤大臣は、スライドを使用しながら、近年における政府や民間の取組により女性の就業者数や管理者数が増加傾向にあること、今後の我が国の経済成長のためには女性の活躍が不可欠であること等について説明し、「いずれは“女性活躍”という言葉が必要なくなる時代にしたい」と決意を述べられました。

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基調講演写真

<対談「女性活躍に向けて」>

続いて、OECD東京センター所長の村上由美子さんと、脚本家・演出家の大森美香さんとの対談が行われました。

対談は、国際機関などで働いて様々な国を見てきた村上さんの考える女性と男性の関わり方、大森さんがNHKの連続テレビ小説「あさが来た」の主人公として明治・大正期にビジネスウーマンとして活躍した広岡朝子を選んだ理由など、様々な内容に及びました。そして最後は、「女性には、環境の変化に柔軟に対応していく力がある」、「男性と女性は張り合うのではなく、お互い補い合うことで、社会に多様性やイノベーションが生まれ、一人一人が自己表現できるような世の中になる」と、女性へのエールと今後の男女共同参画社会の実現への期待が述べられました。

対談「女性活躍に向けて」写真

<取組事例紹介>

取組事例紹介では、『特定非営利活動法人マドレボニータ』代表の吉岡マコさん(東京都)、『雪の日舎』代表の佐藤可奈子さん(新潟県)、『国立大学法人滋賀医科大学』学長補佐(男女共同参画担当)(滋賀県)の尾松万里子さんにご登壇いただき、それぞれの取組についてスライドを用いてご紹介いただきました。

取組事例紹介写真

<パネルディスカッション「地域ぐるみで女性活躍を実現する」>

三菱UFJリサーチ&コンサルティング主席研究員の矢島洋子さんをコーディネーターに迎え、5名のパネリストの方々にご登壇いただき、パネルディスカッションを行いました。

はじめに、パネリストの第一生命ホールディングス株式会社執行役員・加納裕之さん、株式会社リクルートキャリアリクナビNEXT編集長・藤井薫さん、学校法人日本女子大学生涯学習センター所長・坂本清恵さん、株式会社長岡塗装店常務取締役・古志野純子さん、京都府府民生活部男女共同参画監・足立阿季子さんから、それぞれ女性活躍に関する取組について発表していただきました。

その後、女性活躍推進法の施行から1年経っての変化や今後の課題などについて、企業、地方公共団体、大学など様々な立場から女性活躍に取り組んでいるパネリストの方々による議論が行われました。

パネルディスカッション写真1 パネルディスカッション写真2