女性首長大集合! -地域・子育て・男女共同参画-

皆さんこんにちは。

多摩市長の渡辺幸子でございます。新宿から小田急線と京王線で30分、多摩センターの駅は、今40万球のイルミネーションで飾られております。そして、多摩センターは、サンリオピューロランドがあって、ハローキティに会えるまちということで、キティちゃんが皆さんをお迎え申し上げております。どうぞお運びくださいませ。

2期8年の多摩市政の改革について申し述べてみたいと思います。

多摩市は、多摩ニュータウン開発とともに発展してきました。1971年の第1次住居からまもなく40年、子どもはピーク時の半減となり、37校あった小中学校は29校に減り、さらに2校の廃校が決まっています。でも、一時期人口減少傾向でありましたが、平成17年の国勢調査の時点でプラスに転じて、現在148,000人の人口は、これまでの市政施行以来最大値となっております。

高齢化率は、現在20.1%ですけれども、多摩ニュータウンに入居してきた私ども団塊の世代前後の方が特に多摩市は多いわけです。その方たちがまもなく65歳を迎え、急速に高齢化が進みます。私は、この高齢化を強みに変えたいと思っています。多摩市の高齢者は、健康度が高く、知識・経験が豊かです。特に前期高齢者は95%の方がお元気ですので、新しい支え合いの担い手になっていただき、多摩市発明るく元気な高齢社会を、多摩市から全国に発信していきたい、そんなふうに思っております。

振り返りますと、2002年に私は市長の負託を受けました。市民とともに歩んできた多摩市職員の30年間がその背景にあります。今から25年前、福祉の係長になったときに、「将来を見すえて、今何をすべきか」という部長の宿題に、「ボランティア・センターをつくりましょう」と提案しました。将来、税金だけですべてのサービスを賄うことは難しい時代が来る。そう考えて、ボランティア・センターの設立を提案し、初代所長を務めました。

また、次に異動した企画課では、20年前になりますけれども、コミュニティ・センターを設計段階から市民参加でつくりました。現在、設計段階の市民参画だけでなく、市民の皆さん自身が運営するコミュニティ・センターとして既に7館が指定管理者で運営され、8館目が建設中です。この時の問題意識にも、地域の住民が自ら課題を発見し、解決していく力をつけていく―それがいずれ来る高齢社会に備えての私たちのまちづくりだという考えがありました。

今、私どもの市は全国の自治体の中では、普通交付税不交付が20年続いておりますけれども、財政は硬直化しています。2003年に「行財政診断白書」を作成してゼロベースで仕事を見直すとともに、公共サービスを市民の皆様に、あるいはNPOの皆さんに共に担っていただく「新しい公共」、「信頼のネットワークづくり」に既に5年前から取り組んできております。多摩市民の力は、多摩市の強みであり、財産です。市民の皆さんとともに、子育てがしやすく、そして、高齢者も生き生きと豊かに暮らす、そんな多摩市を全国に発信していきたいと思います。そのためには、緑の濃い、この豊かなまちの環境も守りながら、市民の皆さんとの信頼関係を築いていきたいと思っています。

御静聴ありがとうございました。