女性首長大集合! -地域・子育て・男女共同参画-

皆さんこんにちは。

新宿区長の中山弘子です。私は区長に就任して7年になっていまして、2期目を務めています。先ほどから、皆さん、いろいろなきっかけで首長として御活躍をされているというお話がありました。私も実は平成14年11月末に区長に就任したのですけれども、10月末日までは東京都庁で働いていました。前任の区長が突然退任をされるというような中で、就任に至りました。

そうした中で、私は今とても大切なことは、身近な地域から、地域と連携した総合的な行政を推進していく、そうしたことを発信していくことが非常に重要であると思っています。各々の地域が持つ、その土地が持つ歴史、地勢条件、そういった土地の記憶といいますか、遺伝子といいますか、そうしたものを生かしたまちづくりを、住民の方々と協働で行う。地域の資源をつなげていくことが今重要かなと思っているところです。

新宿と言いますと、皆さん、歌舞伎町でありますとか、西新宿の超高層ビル街をイメージされる方が多いと思うんですけれども、実は江戸以来の歴史と文化を持った神楽坂や四谷、それから、今、新宿区は外国人比率が11%に達しており、多文化共生のまち大久保、また、早稲田や高田馬場の学生街、そして、緑濃い住宅地落合といった、大変多様な顔を持ったところです。そういった多様性を受けとめるのはやっかいな部分もあるのですけれども、多様性こそが私は互いに認め合っていく力である、そんな思いで地域からの行政を進めております。

そうした中で、きょうの男女共同参画、子育て支援、消費者行政で力を入れていることを簡単に申し上げますと、男女共同参画については、この男女共同参画社会の基盤づくりとしての役割を果たすワーク・ライフ・バランス。これは地域の行政から企業の風土を変えていく、企業を巻き込んだ行政を行っていきたいということで、きょうは新宿区の「ワーク・ライフ・バランス推進企業認定制度」についてのリーフレットもお持ちしておりますので、どうぞごらんください。「企業における男性の育児・介護サポートモデル事業」も、この7月から事業を開始しまして、優良企業表彰というような形で進化をさせてきています。

また、子育て支援については、これは、待機児童の解消は非常に重要だと思っていまして、私は就任以来、徹底して「待機児ゼロ作戦19年度を目指して」をやってきました。大変多かった待機児を26名まで減らしたんですが、もう、世の中地殻変動です。また増えてきまして。そうした中で、今、23区平均の就学前人口に対する保育定員の割合は31.3%ぐらいですけれども、新宿区は4割とトップクラスです。それでも、この先にまた630名を受け入れることを計画しています。また、親の就労状況に応じて保育・教育を分けるのではなく、子どもの発達に応じて必要な保育・教育を行うこども園の拡充を図っています。

私としては、今後とも消費者行政、子育て支援、すべて、地域の資源とのつながりを大切にしながらかつ女性の視点、生活者の視点を大切に、一人ひとりが生き生きと活躍できる地域社会を地域の方々、多くの専門機関とも連携しながらつくっていきたいと思っております。こうしたことを女性首長たちが連携をしながらやっていけたらと感じています。

ありがとうございました。