内閣府男女共同参画局 GENDER INFORMATION SITE

内閣府ホーム > 内閣府男女共同参画局ホーム > 主な政策 > 男性にとっての男女共同参画 > コラム > コラム「非婚化進める結婚損得論」

内閣府共通検索

コラム「非婚化進める結婚損得論」

最近、編集部の26歳女性記者にこう聞かれた。
「みんな、なんで結婚するんですかね? 結婚したら、離婚するリスクを抱えることになるじゃないですか」

別の26歳の男性(大学院生)は、「永久就職」という言葉が大嫌いだという。彼曰く、 「人の気持ちは移ろうものだから、破綻(離婚)のリスクを考えなくては。男性にとって離婚のリスクは高すぎる。妻が働いていなくても、『家事労働で資産作りに寄与した』と、財産分与をさせられてしまうのだから」

結婚とリスク――。いつからこの一見遠い言葉が一緒に語られるようになったんだろう。冒頭の女性は、もちろん「結婚しないリスク」も自覚している。老後に1人は淋しい、2馬力でないと経済的にも安定しない……それでも「結婚するリスク」のほうが、彼女にとっては重いものなのだという。

晩婚という言葉が生ぬるく感じられるほど、急速に非婚化が進んでいる。これまでは「結婚したいけどいい人がいない」というのが、女性の非婚の大きな要因だった。要は高望みする女性の結婚相手の条件に合う男性がいない、ということ。

だがいま、非婚化の様相は大きく変わっている。アエラでは3月19日号で20代30代の独身男女400人に調査、「結婚損得の分岐点」という特集を組んだ。あまりに結婚前から頭でっかちに結婚に対して脅え、損得で考える若い世代が増えたと感じていたからだ。結婚って好きな人と勢いでするものじゃないの?という我々40代は、彼らから見ると、とてもお気楽に見えるらしい。

結果は、男性は圧倒的に「損派」が多かった。現在の収入に満足しておらず、就職にも失敗したと感じているほど「損派」。「嫌婚」と言われるほど、結婚を嫌悪すらしている。一方の女性は「得派」が多い。だが、その理由は「経済的に安定するから」。そのために相手に年収500万円以上を求める。その姿勢に男性はビビり、嫌婚へと走るのだ。

正直、こんな状況をどうしたらいいのか、私にもわからない。「そもそも結婚して、何かいいことあるんですか」と後輩に聞かれれば、答えにも窮してしまう。

それでもアンケートでは、「結婚をしたくない」と答えている人は男性では半分以下、女性では3分の1。「子どもがほしい」と答えた人も、「欲しくない」派を上回る。「結婚したい」という気持ちは完全になくなっているわけではないのだ。正直、あまり楽観的なことは言えない。でも、損得よりもとにあえず「結婚してみよう」と若い世代が感じられるようにするのが、先輩世代の役割なのだと思う。

  • AERA 副編集長
  • 浜田敬子

男女共同参画週間キャッチフレーズ

内閣府男女共同参画局  Gender Equality Bureau Cabinet Office
〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)