男女共同参画推進連携会議「ワーク・ライフ・バランスの取組推進」チーム 第1回会合 議事概要

  • 日時: 平成24年6月19日(火) 10:00~12:00
  • 場所: 永田町合同庁舎「第1共用会議室」

参加者

(チームメンバー)

  • 安藤哲也議員、大日向雅美議員、岡村正議員、権藤光枝議員、千代田有子議員、萩原なつ子議員、南砂議員、浅野万里子議員、静岡県立大学 犬塚協太教授(木苗直秀議員代理)、鍵山祐子議員、寺田範雄議員、全国地域婦人団体連絡協議会 夏目智子事務局長(柿沼トミ子議員代理)、眞鍋隆議員、麻島幸江議員、牧島悠美子議員、糸数久美子議員、社団法人日本観光振興協会 松山豊浩事業部長(吉田正嗣議員代理)、大久保清子議員、一般社団法人日本経済団体連合会 阿部博司主幹(川本裕康議員代理)、髙瀬幸子議員、倉治ななえ議員、松井比呂美議員、大倉多美子議員、金子堯子議員、三輪敦子議員

(内閣府)

  • 武川 大臣官房審議官、木下 男女共同参画局総務課長、小林 男女共同参画局推進課長、河上 男女共同参画局総務課政策企画調査官
  • 議事概要
    • ○コーディネーターの互選について
      • 萩原委員がコーディネーターに選出された。
      • 千代田委員が副コーディネーターに選出された。
    • ○チーム活動の進め方について
      • チーム活動の進め方について決定された。 ※ 資料2を参照
    • ○各団体の活動等報告および意見交換
      • 全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会、一般社団法人日本経済団体連合会、公益社団法人ガールスカウト日本連盟、中小企業家同友会全国協議会女性部連絡会の各団体推薦議員より、各団体の取組内容や課題等について発表があり、意見交換を行った。
        その主な内容は以下の通り。
      • (ワーク・ライフ・バランスの課題について)
        • ワーク・ライフ・バランス推進の課題として、利益追求に専念せざるを得ない経営状況、ワーク・ライフ・バランス推進のノウハウ不足、経営層の認識不足などがある。
        • ワーク・ライフ・バランス推進の課題を企業経営者に聞くと、従業員への意識浸透が課題という答えが返ってくる。「一人ひとりの社員がメリハリのとれた仕事の仕方に対する意識が不足している」「ワーク・ライフ・バランスに対する職場の理解が不足している」という声が多い。
        • 小さな企業においては特に、経営余力がないことが、ワーク・ライフ・バランス推進の大きなハードル。電力値上げなど厳しい経営環境もある。まず景気を良くしてほしい。 
        • 小規模事業者の7割を占める個人事業主には労働規制や定年の概念がないため、彼ら自身のワーク・ライフ・バランスが問題になっている場合がある。
        • ボランティアについて、活動のリーダーを養成するトレーナーが仕事が忙しく休みを取れないなど、ボランティアに関われない現状がある。
      • (ワーク・ライフ・バランス推進の取組について)
        • ワーク・ライフ・バランスが、企業経営にとってもメリットがあるということなどをPRしていきたい。
        • ワーク・ライフ・バランスのメリットを企業にPRする上で、短期的には経営にデメリットが出てしまうことの相克をどう乗り越えていくかが大事だと思う。例えば女性の経営者からも「人員に余裕がないので部下に育児休暇を取られては困る」という発言がきかれることもある。
        • ワーク・ライフ・バランスを進めるためには生産性向上が課題であり、その取組を進めるため、「経営者の役割」(従業員への啓発)と「従業員の姿勢」(能力開発による生産性の向上など)の両方が大切であることを情報発信している。
        • 中小企業にとっては、育児などで休業した社員が職場復帰しないと仕事を回すことが難しいため、ワーク・ライフ・バランスの推進は重要な課題と認識している。また、休業した社員の仕事をいかにフォローしていくかが課題になっている。
        • ワーク・ライフ・バランスを中小企業に浸透するために有識者の派遣などを進めたい。この点で、大学の先生にお願いできる部分があれば積極的に進めたい。
        • 自分の団体では企業における介護の課題を取り上げたシンポジウムを実施したこともある。社員が抱える介護ニーズを経営者がきちんと把握しているか、問題提起を行った。