- 内閣府男女共同参画局
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第47回国連婦人の地位委員会が平成15年3月3日から14日まで国連本部において開催された。日本政府代表団として目黒依子婦人の地位委員会日本代表をはじめ内閣府、 外務省、厚生労働省、農林水産省、国連日本政府代表部、JICA(オブザーバー参加)から計10名が出席した。
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会議では、各国における北京行動綱領及び女性2000年会議成果文書実施のための取組に言及したステートメントの発表、今次婦地委のテーマである「メディア及びICT(情報 通信技術)への女性の参加及びアクセス、それらがもたらす影響、女性の地位向上及びエンパワーメントの手段としての活用」並びに「女性の人権及び北京行動綱領・女性2000年 会議成果文書において定義された女性と女児に対するあらゆる形態の暴力撤廃」に関するパネルディスカッション、決議、合意結論、決定等に向けた討議が行なわれた。
我が国のステートメントでは、配偶者間暴力に対する国内の取組、女性に対する暴力撤廃のためのUNIFEM基金に対する支援、トラフィッキングに対する我が国の取組、日本政府 のホストした「世界情報社会サミットアジア地域会合」の成果等について言及した。
また、今年からの新たな試みとして、両テーマに関する各国のナショナルマシーナリーの経験について意見交換する場としてハイレベル円卓会合が開催された。我が国からは、目黒 代表が出席し、我が国の取組について紹介した。
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会議の主な成果として、以下の決議及び合意結論等が採択された。
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決議
- ア)国連システムの全ての政策・計画へのジェンダー視点の主流化
- イ)女性・女児とHIV/AIDS
- ウ)アフガニスタン女性・女児の状況
- エ)パレスチナ女性の状況と支援
- (2)
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合意結論
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メディア及びICT(情報通信技術)への女性の参加及びアクセス、それらがもたらす影響、女性の地位向上及びエンパワーメントの手段としての活用[PDF形式:16KB]
* なお、「女性の人権及び北京行動綱領・女性2000年会議成果文書において定義された女性と女児に対するあらゆる形態の暴力撤廃」に関する合意結論案については、長時間に わたり協議を重ねたが、最終的に合意に至らず不採択となった。
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メディア及びICT(情報通信技術)への女性の参加及びアクセス、それらがもたらす影響、女性の地位向上及びエンパワーメントの手段としての活用[PDF形式:16KB]
- (3)
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その他主な決定
- INSTRAW(国際女性調査訓練研修所)作業部会の報告
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サイドイベント
今会期においては、日本政府は、初の試みとして、3月6日に「ICTと女性の地位向上」をテーマとするパネルディスカッションのサイドイベントを開催した。この1月に東京にて開催さ れた「世界情報社会サミットアジア地域会合」の成果の紹介や、テーマに関連する国連の活動等について活発な議論が行われ、その内容は合意結論にも反映された。