第4節 ポジティブ・アクションの推進等による男女間格差の是正

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第4節 ポジティブ・アクションの推進等による男女間格差の是正

内閣府及び厚生労働省では5,女性活躍推進法の改正に伴い,一般事業主行動計画の策定等の義務対象拡大や情報公表の強化等が図られることを踏まえ,その円滑な施行に向け,関係法令の改正内容等の周知を行った(対象拡大は令和4(2022)年4月1日施行)。

内閣府では,上場企業において業種ごとに女性役員比率が高い企業の一覧や,女性活躍推進のメリット等をまとめた企業向けリーフレットを作成し,全上場企業等に配布するなど,引き続き「見える化」を通じた気運の醸成を図った。

また,女性の登用に関する取組及び実績並びにそれらの情報開示において顕著な功績があった企業を対象として「女性が輝く先進企業表彰」を実施し,令和2(2020)年12月に内閣総理大臣表彰1社,内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰6社の合計7社を表彰するとともに,周知・啓発を行った。

さらに,様々な立場にある女性が,自分に必要な支援を選択し,円滑に利用できるよう,各実施機関の支援情報を集約・整理し,分かりやすく案内する「女性応援ポータルサイト」について掲載情報等の充実を図っている。

加えて,「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」では,令和2(2020)年11月に大臣参加のもと,ミーティングを開催した。令和3(2021)年2月には,会発足後,初となる地方でのシンポジウムを広島県で開催し,会への参加を呼び掛けた。その他,好事例を掲載した冊子を作成し,周知に使用した。

厚生労働省では,女性活躍の推進に向けて企業が行う取組を促進した(第3章第4節参照)。さらに,女性活躍推進に取り組む事業主に対する支援を行った(第4章第3節参照)。

経済産業省では,東京証券取引所と共同で,「女性活躍推進」に優れた上場企業を,「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄(「なでしこ銘柄」)として選定しているところ,令和2(2020)年度は,「なでしこ銘柄」を45社,「準なでしこ」を19社選定した。また,女性を始め多様な人材の能力を活かして,イノベーションの創出,生産性向上等の成果を上げている企業(「新・ダイバーシティ経営企業100選」,「100選プライム」)を表彰・選定すること等を通じて,ダイバーシティ経営の普及啓発を行った。令和2(2020)年度は「新・ダイバーシティ経営企業100選」として14社(大企業9社,中小企業5社),「100選プライム」として2社を選定した。

5内閣府は公務部門(特定事業主行動計画,都道府県・市町村推進計画,協議会等)を,厚生労働省は民間部門(一般事業主行動計画等)を担当。