平成24年版男女共同参画白書

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コラム14

男女共同参画センターにおける取組例


内閣府,特定非営利活動法人全国女性会館協議会及び公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会は,「災害時における男女共同参画センターの役割調査」として,平成23年7月から8月にかけて,男女共同参画センターによる被災者支援等の災害対応の活動について調査を実施した。インタビュー調査によって被災地にある男女共同参画センターの災害対応活動の詳細が明らかになったほか,アンケート調査によって,被災地はもとより,全国各地の多くの男女共同参画センターが多様な被災者支援の活動を行ったことが把握された。

仙台市男女共同参画推進センターでは,日頃から連携していた特定非営利活動法人イコールネット仙台と協力して,避難所にいる女性たちの洗濯物を受け取り,ボランティアの女性たちが自宅等で洗って乾かし,持ち主に届ける洗濯代行サービスを立ち上げた。

埼玉県男女共同参画推進センターでは,近接する「さいたまスーパーアリーナ」が県外からの被災者のための大規模避難所となったことから,乳児や障害を持つ人等にシャワー室の提供を行ったほか,ボランティアスタッフによるカウンセリングや子育て支援活動,アリーナ内の女性総合相談窓口の開設等を行った。

茨城県では,震災被害が点在しているため,変わらない日常を送っている人と,日常が一変してしまった人が隣り合わせにいる状態が続いている。茨城県女性プラザでは,「支援活動に参加したい」,「仲間と出会いたい」と考える住民の活動・出会いの場となった。