平成17年版男女共同参画白書

コラム > 未来の家電,ユビキタス

近い将来に実現すると考えられているユビキタスネットワーク社会(いつでも,どこでも,誰でもネットワークにアクセスしてサービスを利用できる社会)では,コンピュータがその存在を意識させない形で生活環境に溶け込んでいる。

既に冷蔵庫や洗濯機など日常生活で使用するほとんどの機器にはコンピュータが組み込まれており,機器を高度に制御している。ユビキタスネットワーク社会においては内蔵されたコンピュータがネットワークを形成し,ネットワーク接続により,家電製品同士の連携や携帯電話との連携という新しい機能が生み出される。

最新の技術を用いれば,携帯電話・パソコンと宅内の設備機器(照明器具,エアコン,電気錠など)をインターネット上で結び,機器の状態確認や遠隔操作が可能となる。また,既に幼稚園や保育所の保育状況や行楽施設の混雑の具合などを固定カメラで撮影し,パソコン端末や携帯電話端末の画面で確認できるサービスも出てきている。同様に,高齢者の安否確認や位置に関する情報を送受信するシステムも開発されている。今後の試みとしては,外出先から洗濯や調理を指示できる洗濯機や電子レンジ等の開発,機器同士が連携し,日常生活支援機能を携帯電話機能と連携して担うものなどがある。

また,トイレで尿検査,腕時計で脈拍・血圧チェック,携帯電話で心電図・血圧検査を行うアプリケーションも開発されている。

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