「共同参画」2025年3・4月号

トピックス3

東京都 「痴漢撲滅プロジェクト」の取組について

東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部治安対策課


「痴漢撲滅プロジェクト」開始

東京都は、痴漢が都民の日常に大きな不安を与えている状況を変えるため、「痴漢撲滅プロジェクト」を開始しました。

令和5年3月、痴漢撲滅に向けた諸問題に関し、各局の取組情報を共有し、相互連携を図りながら局横断的に対策を進めるため、総務局、生活文化スポーツ局、都市整備局、福祉局、交通局、教育庁、警視庁からなる「痴漢撲滅プロジェクトチーム」を設置し、痴漢被害のない社会の実現を目指して、様々な取組を進めています。

痴漢被害実態把握調査の実施

都内の痴漢被害の実態及びその傾向を把握し、具体的な対策につなげるため、令和5年度に都として初の大規模な調査を実施しました。被害者に加えて目撃者等の第三者を調査対象としている点が特徴です。令和6年度には2回目の調査を実施し、12月19日(木)に結果を公表しました。

「痴漢撲滅プロジェクト」ホームページの開設

令和6年9月30日(月)、痴漢対策に関する情報を集約したホームページを開設しました。また、12月16日(月)には、ホームページ内に、被害に遭った際や目撃した際の行動を学ぶ「学習コーナー」を掲載しました。


□主なコンテンツ

●被害にあった方等の状況に応じた相談先を検索できる

●痴漢対策に関する基礎知識や対応等をイラストでわかりやすく解説

●痴漢に関する実態把握調査結果を掲載

□「学習コーナー」概要

痴漢現場での行動をシミュレーションできる「行動編」と、痴漢対策に役立つ基礎知識がクイズ形式で学べる「知識編」を公開しています。全てのステージをバランスよく学習できる「カリキュラム」の全問題をクリアすると、オリジナル壁紙がダウンロードできます。

令和6年度 痴漢被害実態把握調査概要

・調査方法 WEBアンケート調査

調査結果のポイント

✔女性の2割弱、男性の1割弱が、ここ1年で被害にあったことがある

✔被害者の4割は、被害にあった際に「我慢した・何もできなかった」

✔被害時に周囲の人の2割強が被害に気が付き、そのうち5割の人が助けてくれた

✔目撃者が行動する場合、痴漢被害の9割超が止まる

ホームページ画面


■痴漢被害にあった時期 等

時期

4~5月(新学期・新年度)、7月(薄着になる時期)

時間帯

朝のラッシュ時間帯

混雑状況

混雑状況が高くなるほど被害が多い(身動きできない状況では減少)

車両内の位置

ドア付近、ドアとドアの間のスペース

その他

スマートフォン使用時が多い


■痴漢被害に遭遇した時の行動 等

被害者

・ 被害者の4割は、「我慢した・何もできなかった」

・ 被害者の5割は、痴漢被害直後に誰にも連絡などしていない

・ 被害時に周囲の人の2割強が被害に気が付き、そのうち5割の人が助けてくれた

・ 被害時に周囲の人が行動してくれた場合、痴漢被害の9割超が止まる

目撃者

・ 目撃者の7割強が、痴漢被害を目撃した際に行動

・ 行動しなかった理由の2割強が、「確証が持てなかった」


ホームページ画面

【HPトップスライダーイメージ】
【HPトップスライダーイメージ】

【被害に遭った方等をサポートするため相談先などを案内】
【被害に遭った方等をサポートするため相談先などを案内】

【痴漢対策に関する基礎知識等をイラストでわかりやすく解説】
【痴漢対策に関する基礎知識等をイラストでわかりやすく解説】

【学習コーナー:ステージ選択画面の例】
【学習コーナー:ステージ選択画面の例】

【クイズ回答によりストーリーが進む「学習コーナー:行動編」】
【クイズ回答によりストーリーが進む「学習コーナー:行動編」】


「受験期の痴漢撲滅キャンペーン」を実施

受験生を狙った痴漢被害が懸念される受験シーズンに合わせて、令和7年1月15日(水)から2月28日(金)までの間、警視庁及び鉄道事業者等と協力して、痴漢撲滅キャンペーンを実施しました。今回は、初めて鉄道事業者等と情報連絡会を開催し、意見を出し合いながらキャンペーン期間中に発信する共通メッセージやコンテンツ等を作成しました。鉄道事業者の協力のもと、デジタルサイネージや車内・駅構内放送等により「痴漢は重大な犯罪である」というメッセージを発信するとともに、啓発グッズの配布等を行いました。


【作成したコンテンツ例(静止画)】
【作成したコンテンツ例(静止画)】


【啓発グッズ配布の様子】
【啓発グッズ配布の様子】


東京都「痴漢撲滅プロジェクト」の詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.chikanbokumetsu.metro.tokyo.lg.jp

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