トピックス1
「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」参加者の取組
「男性リーダーの会」には、女性活躍の推進にコミットする企業経営者等や知事・市町村長約320名が参加しています。そのうち、2名の男性リーダーの取組を紹介します。(氏名五十音順)
内閣府男女共同参画局総務課
男女が互いに育みあう町を目指して
安藤 豊
羽後町町長
私が町長に就任した12年前の平成25年、町役場の女性管理職はゼロでした。もちろん町議会にも女性議員は久しく誕生しておらず、議会の議論は常に男性ばかりで行われていました。町民の半分以上が女性なのに女性の視点が行政に反映していないのは片手落ちです。
これでは、町の男女共同参画は進まないと考え、徐々に女性管理職の登用を進め、現在15名の役場管理職のうち5名が女性で、目指していた30%に達成しました。ただ、議員の方は今年3月の改選期でも女性の立候補がなく女性議員ゼロの町は変わっていません。地方では女性議員の誕生は簡単ではないと実感しています。
今年3月に策定した町の「第5次男女共同参画社会行動計画」では、現在40%の男性職員の育児休暇取得率を5年後に50%を目標にしています。また、行政に対する女性の参画率も現在の26.5%から40%に引き上げることを目指しています。
人口減少が進み、少子高齢化の著しい人口1万3千人の小さな町ですが、行政と町民が顔の見える関係を築き、地域や家庭にあって男女が互いを育み合う日常が実現できれば「ウエルビーイング」で幸せを実感できる町になると考え、今後も努力を重ねていきたいと思っています。
令和5年度羽後町男女共同参画講演会
誰もが自分らしさを追求できる大学に
横手 幸太郎
国立大学法人千葉大学学長
千葉大学は、「つねに、より高きものをめざして」の理念のもと、生命のいっそうの輝きをめざす未来志向型大学としてたゆみない挑戦を続けています。その原動力は「人」であり、それぞれの個性と能力が十分に発揮でき、安心して所属できる学修、教育、研究、就業環境が不可欠です。
本学では、教育研究活動や学業等と家庭生活の両立を支援するため「ダイバーシティ推進部門」を設置し、看護学を専門とする教員による総合相談や、ベビーシッター補助券の交付、病児ケア勉強会やダイバーシティ理解促進に関するセミナー開催等のほか、育児や介護等の理由で研究時間の確保が困難な研究者を対象に「研究支援要員配置制度」を実施してきました。また、学内に、女性専用休憩室のほか、教職員や学生が利用できる保育園を完備し、活動しやすい環境を整備しています。
2024年には、多様性(Diversity)・公正性(Equity)・包摂性(Inclusion)を尊重し、帰属感(Belonging)を感じられる大学コミュニティのさらなる充実と発展を目指し、千葉大学DEIB(C-DEIB)推進宣言及び基本方針を策定しました。これからも、誰もが自分らしさを追求でき、人を豊かにする魅力溢れる大学づくりを進めてまいります。
女性研究者のロールモデル集「Progress」を発行
「男性リーダーの会」について、詳しくはこちら。
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/index.html