「共同参画」2024年12月号

巻頭言

新 任 御 挨 拶

令和6年10月1日、同年11月11日に、女性活躍・男女共同参画担当大臣を拝命いたしました三原じゅん子です。

我が国においても、人口減少と高齢化の進展とともに、家庭のことは妻に任せ、夫は長時間働いていた、いわゆる「昭和モデル」の社会から、未婚の男女など主に若い世代において、家庭と仕事の両立を望む人の割合が上昇するなど、職業観・家庭観は変わりつつあり、全ての人が希望に応じて、家庭でも仕事でも活躍できる社会である「令和モデル」の社会への移行が始まっています。このような変化を捉え、我が国の未来を担う若い世代が、理想とする生き方、 働き方を実現できる社会を作ることこそが、今後の男女共同参画社会の形成の促進において重要です。また、このことが、家族の姿が変化し、人生が多様化する中で、全ての人の活躍にもつながるものと考えられます。

社会全体で女性活躍の機運を醸成し、多様性を確保していくことは、男女ともに自らの個性と能力を最大限に発揮できる社会の実現のために不可欠です。

そのため、政府としては、令和2年12月に閣議決定した「第5次男女共同参画基本計画」及び本年6月に策定した「女性版骨太の方針2024」に基づき、

・女性の採用・育成・登用の強化や科学技術・学術分野における女性の活躍推進、女性起業家の支援など、企業等における女性活躍の一層の推進

・女性デジタル人材の育成などリスキリングの推進や男女間賃金格差の是正、仕事と育児・介護・健康課題の両立支援、地域における女性活躍・男女共同参画の推進など、女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の一層の推進

・男女共同参画の視点に立った防災・復興の推進やDV対策、性犯罪・性暴力対策の強化、生涯にわたる健康への支援など、個人の尊厳と安心・安全が守られる社会の実現

・あらゆる分野における政策・方針決定過程への女性の参画拡大や政治・行政分野における男女共同参画の推進など、女性活躍・男女共同参画の取組の一層の加速化

に一丸となって取り組んでいるところです。

女性活躍・男女共同参画の重要課題の一つ一つにしっかりと取り組むとともに、更に女性活躍・男女共同参画社会への歩みを進めるため、「女性版骨太の方針2025」や「第6次男女共同参画基本計画」の策定に取り組んでまいります。

皆様の一層の御支援、御協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

三原 じゅん子
三原 じゅん子
Mihara Junko
女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣
(男女共同参画)

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019