トピックス1
「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」参加者の取組
「男性リーダーの会」には、女性活躍の推進にコミットする企業経営者等や知事・市町村長約320名が参加しています。そのうち、2名の男性リーダーの取組を紹介します。(氏名五十音順)
内閣府男女共同参画局総務課
インクルーシブな大学をめざして
永田 恭介
国立大学法人筑波大学学長
筑波大学はあらゆる面で「開かれた大学」という国立大学では稀な建学の理念を持ち、多様な人材の活躍を支援する「柔軟な教育研究組織」の実現に向けた改革を進めてきました。2016年にはダイバーシティ、アクセシビリティ、キャリアという、それまで縦割りだった支援を統合し、DACセンターという組織を作りました。さらに昨年、マイノリティに支援を限定せず、あらゆる個性に対してインクルーシブな大学となることを目指し、DACセンターを核に、ヒューマンエンパワーメント推進局(BHE)を設立しました。BHEが企画する学長・副学長や各組織の人事権をもつ執行部が一同に介するダイバーシティ・マネジメント・サミットが定期的に開催されています。ジェンダーギャップ解消に向けた課題や取り組み等をトップレベルで共有し、大学全体のD&I推進、質の向上、附属学校との連携強化にもつながっています。
筑波大学は、科学都市つくば市内の企業や研究機関と女性リーダー育成の連携を積極的に進めています。今後は、学内でのジェンダーギャップ解消はもとより、産学連携や地域連携において、教育と研究の両面からD&I推進をリードしていきたいと考えています。
大学の取組
男女共同参画社会の実現をめざして
前葉 泰幸
津市市長
男女共同参画は、すでにあるものに加わっていく「参加」ではなく、ゼロから企画し共に遂行していく「参画」が重視され、女性と男性が、それぞれの違いを尊重し、多様性を認め合うことが不可欠です。
津市では、平成19年3月に「男女共同参画都市」を宣言し、これまで男女共同参画社会の実現に向けた取組を推進してまいりました。
女性職員の課長級以上の管理職登用率は、目標値18%(令和7年度)の達成に向け、すべての職員が自身のキャリアプランを直接人事課へ伝えることができる自己希望制度や管理職への登用を希望する女性職員の積極登用により、意思決定過程への女性の参画を促進しています。
定期的な啓発や研修を重ねる中で、令和3年度14.7%であった男性職員の育児休業取得率は令和5年度には61.4%と大幅に上昇。令和7年度目標値の85%達成に向けて、さらなる取り組みを進めています。
また、津地方・津家庭裁判所史上初となる女性所長として令和5年2月に就任された中村さとみさんのインタビュー記事を広報紙に掲載し、男女共同参画の意義や大切さを広報するなど、地域社会に向けた啓発にも力を入れて取り組んでいるところです。
今後も、男女共同参画社会の実現に向けて、誰もが暮らしやすく、一人ひとりが尊重される津市のまちづくりを推進してまいります。
津市男女共同参画情報紙
つばさ36号(抜粋)
「男性リーダーの会」について、詳しくはこちら。
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/index.html