「共同参画」2023年3・4月号

特集1

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」地域シンポジウム・栃木県開催
内閣府男女共同参画局総務課

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」(以下「男性リーダーの会」)は、現在約310名の企業の社長や地方自治体の首長等に御参加いただき、女性活躍推進に関して取組の共有や意見交換を行っています。令和2年度より各地域企業の男性リーダーへと本会のネットワークを拡げることを目的に地域シンポジウムを開催しており、栃木県で6回目を開催しました。当日は、企業の代表や社長をはじめ多くの方に御参加いただきました。


地域シンポジウム・栃木県開催概要
日時令和5年1月29日(日) 15:00-16:30
場所宇都宮駅東口交流拠点施設/Zoomウェビナーのハイブリッド形式
主催内閣府
共催栃木県
後援(一社)栃木県経営者協会、(公社)栃木県経済同友会、(一社)栃木県商工会議所連合会、
栃木県商工会連合会、栃木県中小企業団体中央会、(公財)とちぎ男女共同参画財団

開会挨拶

小倉將信 女性活躍担当大臣/内閣府特命担当大臣(男女共同参画)
小倉 將信
女性活躍担当大臣/内閣府特命担当大臣(男女共同参画)

小倉大臣は、開会挨拶の中で、シンポジウムを契機に栃木県における男女共同参画・女性活躍を一層進めていただきたい旨を伝えました。


福田富一 栃木県知事
福田 富一
栃木県知事

福田知事は、6月のG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合、そしてシンポジウムの開催を契機とし、男女が共に輝く“とちぎ”の実現に向けて、県内企業や団体と手を携えながら全力で取り組んでいきたい旨を伝えました。


粉川昭一 日光市長
粉川 昭一
日光市長

粉川市長は、昨年10月に「男性リーダーの会」に参加したことについて触れ、組織トップとして日光市を牽引しなければいけないと強く決意したことを伝えました。


基調講演

「男性リーダーによる女性活躍推進への想いと取組」

伊藤秀二氏 カルビー株式会社 代表取締役社長兼CEO
伊藤 秀二氏
カルビー株式会社 代表取締役社長兼CEO

伊藤社長のご講演では、「社員の男女比率=管理職における男女比率」があるべき姿であるという想いのもと、女性活躍推進の取組を進めてきたこと、その中で、管理職登用をはじめとする女性活躍推進は、ダイバーシティへの理解促進に向けた社内の意識改革の活動と、男女問わず働く人が活躍できるような柔軟な働き方や家庭との両立支援を可能とする働き方改革をセットにして進める必要があることをお話しいただきました。

また、女性を含む社員全員の活躍を目指すことが、組織力の向上、ひいては企業の成長へ繋がることをお伝えいただきました。そして、時間はかかっても少しずつでも進めること、何よりもトップ自身が「女性活躍を進める」という強い意志を持って取り組むことが重要であることを力強く訴えていただきました。


パネルディスカッション

「女性活躍推進における組織トップの役割」

パネリスト及びファシリテーター
栃木トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 新井 孝則
金谷ホテル株式会社 代表取締役会長兼社長 丸山 眞人
グランディハウス株式会社 執行役員社長室長 髙橋 加奈
株式会社キャリアン 代表取締役 河野 真理子氏(ファシリテーター)

パネリスト及びファシリテーター

■女性活躍推進に対する組織トップのリーダーシップについて

  1. 女性の管理職登用のためには、能力向上のための研修制度の充実等と人事評価制度の見直し・働きやすい環境の整備等、会社としてステップアップできる機会の両方の提供が必要。長く続いた働き方を変えるためには組織の慣性を上回る推進力が必要であり、そのためには組織トップが旗を振ることが大事。
  2. マルチジョブ、タスク・シェア制度を導入し効率的に様々な職種を経験することで、早期の女性管理職登用を進めている。トップ自らが社員の能力を引き出し、活かしていくために、現場に出て直接社員とコミュニケーションを取ることを重要視している。
  3. 周囲への迷惑を考慮し一歩前に出ることを躊躇してしまう女性も多い。女性が能力を十分に発揮できるよう、育成とともに社内の風土づくりが必要であり、そのためには組織トップのリーダーシップが欠かせない。

■男女問わず多様な人材が輝ける、これからの経営・組織の在り方について

  1. 家事、育児は女性の仕事であるという意識が未だに根強いため、男性が家事や育児により積極的になり、女性の負担を減らすことが女性の活躍推進に繋がる。男女ともに、働き方に制約があっても働き甲斐を持って働き続けることができる組織であることが重要。
  2. 「女性活躍」という言葉を使わなくても、多様な人材が自己実現を果たしながら充実した人生を送ることが理想であり、そのために組織トップとして柔軟な働き方が提供できるよう取り組んでいる。
  3. 採用計画を構築し、しっかりと社員を育成する体制を整える必要がある。また、男女問わず活躍してもらうためには、採用条件の改善など魅力ある職場づくりが大切であり、そのために生産性の向上や付加価値を高めていくことが重要。

シンポジウムの内容や、参加者の声はこちらでも紹介しています。
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/event/index_20230129.html

「男性リーダーの会」への御参加はこちらから!
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/join.html

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