「共同参画」2022年8月号

特集2

令和4年度
「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」「女性のチャレンジ賞」受賞者、受賞団体御紹介
内閣府男女共同参画局総務課

令和4年度の「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」「女性のチャレンジ賞」の受賞者、受賞団体が6月28日に決定いたしました。本年度の受賞者、受賞団体を御紹介します。受賞された皆様、おめでとうございます。

なお、例年は表彰式を開催しておりましたが、今年度は新型コロナウイルス感染の拡大防止の観点より、中止となりました。


① 男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰

多年にわたり、男女共同参画社会に向けた気運の醸成等に功績のあった方や、各分野において実践的な活動を積み重ね、男女共同参画の推進に貢献してきた方などに内閣総理大臣から表彰するものです。

〈男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞者〉 11名
50音順、敬称略
大沢真理 大沢 真理
東京大学名誉教授
推薦者:文部科学省

男女共同参画の視点から新たな研究分野を切り拓いて国内外の学界に影響を与え、その先端的な研究成果や幅広い識見により政府・公的機関等の政策や事業に貢献し、男女共同参画の促進をはじめ国民生活の改善に尽力した。

小川 眞里子 小川 眞里子
三重大学名誉教授
推薦者:三重県

三重県女性センター開館や三重県男女共同参画推進条例の制定に向けて尽力し、県男女共同参画基本計画改定・策定の中心的役割を担い、県施策の礎の構築、発展に大きく寄与した。また、国内外の研修者と連携し、女性研究者の活躍に向けた先進的な研究に取り組み、人材の育成にも尽力した。

桐木 陽子 桐木 陽子
愛媛県男女共同参画会議会長
推薦者:愛媛県

愛媛県男女共同参画会議会長として、本県の第2次男女共同参画計画中間改定(平成28年3月)や第3次同計画策定(令和3年3月)に際し、同会議の議論を取りまとめ答申したほか、松山市男女共同参画推進財団理事長等を歴任し、県内の男女共同参画社会づくりの推進に尽力している。

鈴木 桂樹 鈴木 桂樹
熊本大学名誉教授
推薦者:熊本県

熊本県、市の男女共同参画審議会等の会長を歴任し、条例、計画、農林水産分野のプラン策定等、男女共同参画を長年にわたり推進する第一人者である。地域リーダー育成、男性向け講座等の研修講師を多数務め、気運醸成に寄与し、男女共同参画社会実現に多大に貢献している。

田中 由美子 田中 由美子
国連女性の地位委員会日本代表
推薦者:内閣府

国連やJICAでの勤務を通じて、長年、ジェンダーと開発の分野や、災害リスク削減とジェンダーの分野における取組を通じて男女共同参画推進に貢献するとともに、世界における日本の取組発信にも尽力した。

田村 洋子 田村 洋子
福井県連合婦人会会長
推薦者:福井県

県・市の連合婦人会長、全国地婦連理事として、女性の地位向上や男女共同参画社会の形成に大きく貢献するとともに、県内の女性団体が加盟する女性財団の理事長として、体制強化や働く女性の活躍支援に尽力している。

樗木 晶子 樗木 晶子
九州大学病院臨床教育研修センターきらめきプロジェクト顧問
推薦者:福岡県

福岡県男女共同参画審議会の会長として、第5次福岡県男女共同参画計画等の策定に係る審議会の意見を統括し、知事に答申を実施。長年に渡り、九州大学病院の医療人の出産・育児等による離職を防ぎ、現場復帰を支援する「きらめきプロジェクト」を推進し、医療人の働き方改革と特に女性医師のキャリア支援等に尽力。

新津 幸 新津 幸
南アルプスLOCO代表
推薦者:山梨県

平成19年より「自主的で自律的なイベント行事を主体としたママたちの自立を促す活動」を始め、平成24年には「自然や文化、人や取組等の情報に着目し、女子クリエイターとしての目線で、地域経済を活性化し、人が集まり人をつなげる地域づくりに貢献する活動」を行っている。そうした彼女の魅力ある言動は、地域全体を盛り上げるコーディネーターである。

室伏 きみ子 室伏 きみ子
お茶の水女子大学名誉教授
元内閣府男女共同参画推進連携会議議長
推薦者:内閣府・文部科学省

お茶の水女子大学長として世界で活躍する女性リーダーの育成と女子大学の特色を活かした大学経営を行うとともに、男女共同参画会議の有識者議員及び男女共同参画推進連携会議議長を務め、政策方針決定の場において幅広く連携して男女共同参画社会の形成の推進に尽力した。

山﨑 和子 山﨑 和子
特定非営利活動法人女性参画研究会・さが 理事長
推薦者:佐賀県

佐賀県における男女共同参画に関する各種委員を積極的に務め、政治参画意識を高める啓発活動、政策・方針決定過程への女性の進出支援に関する活動を行い、男女共同参画社会づくりの推進に寄与した。

和賀 幸雄 和賀 幸雄
株式会社和賀組 代表取締役
推薦者:秋田県

長年にわたり湯沢市の男女共同参画に関する施策・事業の計画策定に尽力するとともに、企業経営者としても、地域の企業有志による「イクボス促進共同宣言」を行うなど、地域の旗振り役として、男女共同参画社会の実現に大きく貢献している。


② 女性のチャレンジ賞

起業、NPO法人での活動、地域活動等にチャレンジしている女性個人、女性団体・グループ及びそのようなチャレンジを支援する個人、団体・グループを内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)から表彰するものです。

〈女性のチャレンジ賞〉 受賞者5名、受賞団体2件
50音順、敬称略
株式会社アイ・ドゥー 株式会社アイ・ドゥー
代表取締役 後藤さとみ
推薦者:法務省

毎年多くの刑務所出所者を受け入れ、適正を踏まえた人材派遣を実施。職場定着に向け親身に寄り添い続ける姿勢が高く評価され、8,000人以上の求職者の雇用を創出。収益の一部を更生保護事業に寄附。

株式会社137 株式会社137
代表取締役社長 黒田千佳
推薦者:株式会社日本政策投資銀行

災害時などネット利用が困難な状況でも必要な情報を電話で受け取れる一斉情報伝達サービス「5co Voice」や、教育現場の課題解決へ学校連絡・情報共有サービス「COCOO」を立ち上げ、全国の自治体へ導入。

奥村 仙示 奥村 仙示
同志社女子大学 准教授
推薦者:徳島大学

低カロリー密度のデンシエット(Densiet)弁当を研究・開発・販売。累計200万個、12億円を売り上げた。さらに、高齢者が効率良く栄養が摂取できる高カロリー密度の研究も実施。

佐伯 和可子 佐伯 和可子
一般社団法人若葉会 代表理事
推薦者:大分県

学習支援の他運動会・文化祭等を実施するフリースクールを設立。その後、学童保育、自立支援寮、個別療育塾等の部門を設け様々なニーズに対応。また県内初のグローバルスクールを開校。

杉山 真智子 杉山 真智子
認定特定非営利活動法人四つ葉のクローバー 理事長
推薦者:滋賀県

児童養護施設出身の子どもたちの自立援助ホーム(シェアハウス)を運営。地域との交流の機会創出のため学習支援や無料夕食会等のイベントを実施。また児童福祉分野への理解促進のための講演を多数実施。

星子 桜文 星子 桜文
株式会社スター・フローレス 代表取締役社長
推薦者:熊本県

廃食用油を高純度バイオディーゼル燃料に精製する会社を設立。低炭素社会の実現とエネルギーの地産地消に取り組む。環境負荷軽減の観点からナノファイバーに着目し、利用を促進するコンサル会社を起業。

山田 ロサリオ 山田 ロサリオ
特定非営利活動法人日本ボリビア人協会 理事長
推薦者:三重県

世界初のスペイン語で学べる日本語通信講座を開設。新型コロナ対策では県と連携し、インターネットラジオを開設してスペイン語で在日外国人に向け発信。地域と在日外国人との架け橋的存在として活躍。


〈女性のチャレンジ支援賞〉 受賞者2名、受賞団体1件
50音順、敬称略
一般社団法人男女共同参画学協会連絡会 一般社団法人男女共同参画学協会連絡会
委員長・代表理事 原田慶恵
推薦者:内閣府

18年間に渡り実施した2万人規模の定期的な実態調査により、日本の理工系女性研究者が置かれている厳しい研究環境の実態を統計データ化。内閣府および文部科学省へ課題の提言・要望化を実施。

束村 博子 束村 博子
国立大学法人東海国立大学機構 機構長補佐、名古屋大学副総長、
名古屋大学大学院生命農学研究科教授
推薦者:名古屋大学

日本繁殖生物学会理事長等を務める傍ら、学術分野における女性の見える化を一貫して訴え続ける。男女共同参画推進セミナーなど全国で150回を超える講演を実施し、女性活躍推進の意識改革に貢献。

中谷 敬子 中谷 敬子
大阪公立大学工業高等専門学校女性ライフ・キャリア支援センター 副センター長(教授)
推薦者:大阪府

研究活動と子育ての経験から、産学官連携で自分らしく生きていくための意識・スキル向上の支援を行う。全国で女性研究者・技術者支援、女子中高生の理系進路選択支援のための研修を実施。


〈女性のチャレンジ賞特別部門賞「デジタル社会に向けて」〉 受賞者2名、受賞団体1件
50音順、敬称略
KADO(塩尻市振興公社) KADO(塩尻市振興公社)
担当理事 太田幸一
推薦者:長野県

子育て、介護、障がい等、就労に時間的な制約のある人が、自営型テレワーカーとして活躍する公設クラウドソーシング事業として展開。企業や自治体のデジタル関連業務を担い、5年間で受注規模を約20倍に拡大。

小村 佳子 小村 佳子
株式会社peekaboo 代表取締役
推薦者:経済産業省

保育料無料の保育園隣接型オフィスを設置し、子育て女性が働きやすい環境モデルを創設。Webライティング、メディア運営等を実施し、デジタル技能を身につけた子育て女性のキャリアアップや転職を実現している。

田中 美華 田中 美華
株式会社リモートストーリーズ 代表取締役
推薦者:青森県

リモートによる秘書代行業務やオンラインツールの活用支援など、新たな働き方に対するサービスを提供。就労を希望する子育て世代の母親を対象にデジタル活用術のオンライン大学を実施。


令和4年度男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞者URLはこちら
https://www.gender.go.jp/public/commendation/souri/meibo-r04.html


令和4年度女性のチャレンジ賞受賞者URLはこちら
https://www.gender.go.jp/public/commendation/women_challenge/katudoug-r04.html

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