令和4年度女性のチャレンジ賞受賞者名簿

女性のチャレンジ賞(受賞者5名、受賞団体2先) (敬称略、五十音順)

団体名 株式会社アイ・ドゥー

代表等 代表取締役 後藤さとみ
推薦者 法務省
活動概要

多くの雇用を創出し、社会に貢献したいという想いから設立された人材派遣会社。求職者の適性を踏まえ、必要な教育を行いつつ企業に派遣し、職場定着に向け親身に寄り添い続ける姿勢が高く評価され、これまで実人員で8,000人を超える求職者の雇用を創出。2012年に保護観察所の協力雇用主としての登録を機に、毎年多くの刑務所出所者を受け入れ、収益の一部を更生保護事業に寄附。スタッフの8割が女性で、人材派遣業や就労支援の分野で女性が活躍する場を提供する役も担っている。

(表彰歴)

  • 2019年 法務大臣感謝状(協力雇用主)

団体名 株式会社137

代表等 代表取締役社長 黒田千佳
推薦者 株式会社日本政策投資銀行
活動概要

誰一人取り残さない社会課題解決に向けチャレンジした「世界防災減災ハッカソン」でグローバルファイナリストに選定された構想から、2015年「緊急時情報伝達サービス 5co Voice」をリリース。災害等が発生した際、ネット利用が困難な方でも必要な情報を電話の音声で受け取れる一斉情報伝達サービスを開始。全国の自治体で導入。

2019年には、学校連絡・情報共有サービス「COCOO」を横浜市と実装検証をへて2020年サービスリリース。2年で200校以上導入し教育DXとして革新的価値の創発へと進化。

(表彰歴)

  • 2014年 世界銀行 世界防災・減災ハッカソンCode for Resilienceグローバル審査ファイナリスト
  • 2014年 MIT Climate CoLab Crowdsourcing for Disaster Risk Management 2014 Winner(グローバル審査ファイナリスト)、 Judges’ Choice Award受賞
  • 2020年 ㈱日本政策投資銀行主催「第8回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション」DBJ女性起業大賞 および最優秀ソーシャル・デザイン賞受賞 等

氏名 奥村 仙示

現職等 同志社女子大学 准教授
推薦者 徳島大学
活動概要

県内の糖尿病死亡率が高い現状に対し、低カロリー密度のデンシエット(Densiet)弁当を複数の企業と共に研究・開発・販売。累計200万個、12億円を売り上げた。2020年総務省行政評価局「産学官連携による地域活性化に関する実態調査」において徳島県成功事例として掲載。逆に高齢者に対しては効率良く栄養が摂取できる高カロリー密度の研究を実施。

2014年より徳島県科学技術県民会議委員を務め、徳島県の科学技術の進展に貢献。

(表彰歴)

  • 2020年 徳島県科学技術大賞(科学技術振興部門) 
  • 2021年 日本臨床代謝栄養学会(フェローシップ賞)
  • 2022年 徳島大学大学院医歯薬学研究部長表彰 等

氏名 佐伯 和可子

現職等 一般社団法人若葉会 代表理事
推薦者 大分県
活動概要

学習支援の他運動会・文化祭等を実施するフリースクールを設立。その後、学童保育、自立支援寮、個別療育塾等の部門を設け様々なニーズに対応。デイサービスや訪問看護等児童・母子福祉の分野にまで手を拡げている。2021年には県内の他団体とともにフリースクール連合会を設立、会長を務め横展開を強化。2022年には県内初のグローバルスクールを開校。県の教育委員会とも密に連携し、数々のプログラムに参画。

(表彰歴)

  • 2019年度 大分県人権尊重社会づくり推進功労者賞受賞
  • 2020年度 大分県女性のチャレンジ賞受賞  等

氏名 杉山 真智子

現職等 認定特定非営利活動法人四つ葉のクローバー 理事長
推薦者 滋賀県
活動概要

児童養護施設でのボランティアをきっかけに、子どもたちの自立援助ホーム(シェアハウス)の運営を開始。地域との交流の機会創出のため学習支援や無料夕食会等のイベントを実施する等創意工夫を行う。同氏の取組が県や関係機関を動かし、施設出身者だけでなく、滋賀にいる社会的養護の子ども・若者の幸せを願う「滋賀県地域養護推進協議会」の発足につながった。協議会形式をとることにより、就労・障害・司法など多様な支援機関との連携を図っている。

(表彰歴)

  • 2014年 ハン六文化振興財団 地域振興賞
  • 2019年 第53回社会貢献者表彰(公益社団法人社会貢献支援財団)

氏名 星子 桜文

現職等 株式会社スター・フローレス  代表取締役社長
推薦者 熊本県
活動概要

エネルギー分野において2010年廃食用油をバイオディーゼル燃料に精製する会社を設立。低炭素社会の実現とエネルギーの地産地消に取り組む。学校や自治会等に廃油回収スポットを設置するなど、地域を巻き込んだ循環型社会の構築に取り組んでいる。

また、環境負荷軽減の観点からナノファイバーに着目し、利用を促進するコンサル会社を起業。海や川の浄化、空気清浄化等に取り組み、海外で発生した重油流出事故の早期解決にも貢献するなど、地球規模での活動を行っている。

(表彰歴)

  • 2013年 第22回くまもと環境賞「くまもと循環型社会賞」
  • 2013年 地球温暖化防止活動環境大臣賞(対策活動実践部門)等

氏名 山田 ロサリオ

現職等 特定非営利活動法人日本ボリビア人協会 理事長
推薦者 三重県
活動概要

日本に移住後、阪神・淡路大震災で被災した在日ボリビア人の互助組織を立ち上げ、以降、スペイン語圏出身の外国人からの生活相談等に対応。また、世界初のスペイン語で学べる日本語通信講座を開設。

新型コロナ対策では県と連携し、インターネットラジオを開設してスペイン語で在日外国人に向け積極的に発信。ボリビア文化を紹介するイベントの開催やボリビア産アルパカ毛糸を使った手編み製品の商品化等、地域と在日外国人の架け橋的存在として活躍。

(表彰歴)

  • 2017年 三重県「チャレンジャーズ・アワード2017」ファイナリスト「井村屋グループ賞」
  • 2021年 文化庁「令和3年度文化庁長官表彰」 等

女性のチャレンジ支援賞(受賞者2名、受賞団体1先) (敬称略、五十音順)

団体名 一般社団法人男女共同参画学協会連絡会

代表等 委員長・代表理事 原田 慶恵
推薦者 内閣府
活動概要

18年間に渡り実施した2万人規模の定期的な実態調査により、日本の理工系女性研究者が置かれている厳しい研究環境の実態を統計データ化し、抽出した課題を内閣府および文部科学省へ提言・要望化。第3期科学技術基本計画において分野別の女性研究者の採用目標値が設定されるなど、女性が研究を継続しやすい環境作りに貢献。女子中高生に対する理系選択支援や勉強会、科学技術分野における女性参画の必要性と重要性を啓発すべく講演活動を多数実施。

(表彰歴)

  • 5つ星評価: University of Washington: ADVANCE Center for Institutional Change, LEAD-IT-YOURSELF

氏名 束村 博子

現職等 国立大学法人東海国立大学機構機構長補佐、名古屋大学副総長、
名古屋大学大学院生命農学研究科教授
推薦者 名古屋大学
活動概要

「女性の活躍こそ日本の科学と社会にイノベーションを起こす原動力」という信念のもと、学術と男女共同参画をリードし、双方で多大な功績を残した。日本繁殖生物学会理事長等を務める傍ら、学術分野における女性の見える化を一貫して訴え続け、2001年より20年間名古屋大学の男女共同参画室(現ジェンダーダイバーシティセンター)にて精力的に活動。学内保育所設置の実現や、女性教員増員案等を実施。女性リーダーセミナーなど継続して実施し、全国で150回を超える講演を行うなど、全国レベルでの女性活躍推進の意識改革に貢献。

(表彰歴)

  • 1995年 日本家畜繁殖学会島村賞「黄体形成ホルモンのパルス状分泌を制御する中枢機構」
  • 2019年 日本比較内分泌学会小林賞「哺乳類の生殖機能を制御する脳内メカニズム」
  • 2021年 名古屋市教育委員会表彰  等

氏名 中谷 敬子

現職等 大阪公立大学工業高等専門学校 女性ライフ・キャリア支援センター副センター長(教授)
推薦者 大阪府
活動概要

研究活動と子育ての経験から、産学官連携で自分らしく活躍できる職場作りを行う(女性研究者、技術者支援、女子中高生の理系進路選択支援)。自治体の男女センター主催のリケジョ支援講座では企画段階から参画。その他企業で異業種企業間女性技術者ワークショップや文理混合参加のキャリア研修などを推進。現在は女子学生発信型の企業連携企画を掲げ、学生有志チームROSEの立ち上げ支援や企業訪問、女子学生インターンシップなどを実践。一層の支援を目的にメイカーズクラブ(NPO法人)を設立。

(表彰歴)

  • 2002年 日本機械学会賞 奨励賞(研究)、日本機械学会
  • 2007年 日本材料学会賞 学術奨励賞(研究)、日本材料学会
  • 2021年 第9回 JSEE AWARD、日本工学教育協会

女性のチャレンジ賞特別部門賞「デジタル社会に向けて」(受賞者2名、受賞団体1先) (敬称略、五十音順)

団体名 KADO(塩尻市振興公社)

代表等 担当理事 太田 幸一
推薦者 長野県
活動概要

2010年、ひとり親の女性向けに、最低減の収入を保証しながら資格取得を目指す在宅就業支援として活動を開始。その後各省庁の補助金や国の研究開発プロジェクト等を活用しながら、対象を子育て中の女性、障害者、介護者等の「時短就労希望者」に拡大。

現在約300名が在籍し企業や自治体からのアウトソーシング業務を実施。受注額が5年間で20倍(年間1,000万円→約2億円)にまで拡大した。資格取得など職業支援も実施しながら、自治体の活動においても欠かせない労働力となっている。

(表彰歴)

  • 2021年 総務省信越総合通信局長表彰受賞

氏名 小村 佳子

現職等 株式会社peekaboo 代表取締役
推薦者 経済産業省
活動概要

2016年に転職した先で子育て女性のキャリア支援を目的にpeekaboo事業(Webライティング、事務・営業業務のアウトソーシング事業、子育て情報サイトなどのメディア運営等)をスタート。その半年後に分社化し、同社代表に就任。Webライティング等のスキル習得により、従業員はキャリアを形成。また自社オフィスに隣接する企業主導型保育園も運営。産前産後の女性のライフスタイルに寄り添い、多くの女性の社会復帰に貢献(従業員女性比率99%)。デジタル技能を身につけた女性の子育て終了後のキャリアアップ転職を多数実現。

(表彰歴)

  • 2018年度 広島県創業者表彰 受賞
  • 2018年 第1回中国地域女性ビジネスプランコンテスト「SOERU」ファイナリスト

氏名 田中 美華

現職等 株式会社リモートストーリーズ 代表取締役
推薦者 青森県
活動概要

子育ての傍ら同社を立ち上げし、リモートによる秘書代行業務やオンラインツールの活用支援などデジタル技術を活用した新たな働き方に対するサービスの提供を行う。就労を希望する子育て世代の母親を対象にデジタル活用術のオンライン大学を主催し、女性のデジタル知識と技能の習得、経済的自立支援に取り組む。またそこでスキルを身に付けた女性達を同社が積極的に採用。リモート環境での対応を基本としながら、育児や家庭と両立しながらの就業スタイルを可能とするなど、女性社員の社会参画を積極的に推進。

(表彰歴)

  • 2018年 ONNA-MAE AWARD入賞
  • 2019年 社会起業プレゼン大会Kibow第2位(「オンライン・ママ大学」)