「共同参画」2021年12月号

トピックス1

「第5回理工系女子応援ネットワーク会議」開催
内閣府男女共同参画局推進課

内閣府男女共同参画局は、2021年10月13日(水)に「第5回理工系女子応援ネットワーク会議」を開催しました。初めてオンラインで開催し、全国から103団体・148名に出席いただきました。当会議は、「理工系女子応援ネットワーク」や「リコチャレ応援団体」の参加団体、地方自治体間における情報交換や、単体・単発のイベントに留まらない先進的な取組事例の共有を目的としたものです。


1 理工系女性人材の育成に係る基調講演

グーグル合同会社より「コンピュータサイエンス教育とジェンダーに関する取組」と題し、基調講演を行いました。2020年度から日本におけるICT教育が必修化・拡充している一方で、男女間でコンピュータサイエンスに対する意識の差が現れています。社会的奨励とロールモデルとの接触が重要であるとの認識の下、グーグル合同会社では「STEAM Career Magazine」の発行によるロールモデル紹介や、コンピュータサイエンスやソフトウェアエンジニアリングを身近に感じてもらうためのプログラム「Mind the Gap」を通して、ロールモデルとの交流や体験型ワークショップを展開しています。キャリアセッションの前後では、女子学生の意識に大きな差が生まれる等、確かな手応えを感じているとのことです。



2 夏のリコチャレ取組事例発表

取組事例発表①として、東亞合成株式会社より発表がありました。プログラムはオンライン形式で実施され、参加者と一緒に実施する模擬実験や、実際に作動する様子を見ることができる実験器具紹介、女性社員との座談会を行いました。また、オンラインで実験を行う際の工夫・留意点として、イベント開催前に実験キットを郵送すること、実験に当たっての注意事項を知らせて予め保護者から署名をもらうこと、実験中には参加者と双方向のコミュニケーションを取ることについて紹介いただきました。


取組事例発表②として、アマゾンデータサービスジャパン株式会社と長野県池田町の取組について発表がありました。アマゾンデータサービスジャパンが開催する、オンラインでのトークセッションやワークショップに、長野県池田町が自治体(公民館)として参加し、池田町在住の子供たちが受講しました。企業・団体の取組に自治体が加わることで、より多くの子供たちに有力なコンテンツを提供できるという好事例を紹介いただきました。



3 グループディスカッション

各団体からイベント実施時の工夫点の発表があったほか、今後イベントを開催したいと考えている団体も交えて、疑問点やノウハウを共有し、参加者の間で活発に意見交換がなされました。

開催報告や内閣府男女共同参画局・文部科学省による発表資料「理工系女性人材の育成に係る取組と夏のリコチャレ2021総括」は、下記リンク先を御覧ください。
https://www.gender.go.jp/c-challenge/dantai.html

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