「共同参画」2021年8月号

特集2

令和3年度「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」「女性のチャレンジ賞」受賞者、受賞団体御紹介
内閣府男女共同参画局総務課

令和3年度の「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」「女性のチャレンジ賞」の受賞者、受賞団体が6月29日に決定いたしました。本年度の受賞者、受賞団体を御紹介します。受賞された皆様、おめでとうございます。

なお、例年は表彰式を開催しておりますが、今年度は新型コロナウイルス感染の拡大防止の観点より、中止となりました。


Ⅰ 男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰

多年にわたり、男女共同参画社会に向けた気運の醸成等に功績のあった方や、各分野において実践的な活動を積み重ね、男女共同参画の推進に貢献してきた方などに内閣総理大臣から表彰するものです。


〈男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞者〉 11名
50音順、敬称略
石垣一子 石垣 一子
陽気な母さんの店株式会社 代表取締役社長
推薦者:秋田県

“女性の起業活動”という言葉がない頃から様々な活動を行ってきており、その活動内容は関係者の多くの注目を浴び、特に女性農業者が農業振興に限らず、地域振興活動に関わり成果を挙げた功績は大きい。

また、農産物直売所を設立、法人化までを行うとともに、年間販売額2億円を超える企業に成長させた強いリーダーシップと組織マネジメント力は、県内の女性農業士のトップランナーであり、ロールモデルとなっている。

稲葉カヨ 稲葉 カヨ
前京都大学理事・副学長
推薦者:京都府

長年、理学研究科と生命科学研究科において研究するとともに、京都大学女性研究支援センター長や副学長(男女共同参画担当)を歴任し、平成28年度からは、京都府男女共同参画審議会委員に就任し、京都府の男女共同参画計画の策定に対して意見・助言を行うなど、男女共同参画社会の実現に貢献している。

軽部 妙子 軽部 妙子
特定非営利活動法人あんふぁんねっと代表
推薦者:山梨県

「子どもに関わる人たちをつなげていく」ことをテーマとして、子どもと子育てに関わる全ての人に対して男女共同参画の基本理念と子育て支援のあり方の普及啓発事業を行っている。地域においても、長年にわたり子育て支援に関連する男女共同参画社会に向けた機運の醸成と基盤づくりに貢献している。

子末 とし子 子末 とし子
元福井県漁協女性部連合協議会会長
推薦者:福井県

浜の女性の力を発揮し、地魚の地産地消・食育活動などを通じて、地域の漁業活性化に大きく貢献するとともに、県内の女性団体が加盟する女性財団の理事長として、体制強化や働く女性の活躍支援に尽力した。

竹内 麗子 竹内 麗子
元香川県各種女性団体協議会会長
推薦者:香川県

「香川県各種女性団体協議会」の会長、副会長、幹事などの役員を12年の長きにわたり歴任し、女性団体相互のネットワークづくりに貢献するとともに、香川経済同友会初の女性代表幹事として女性活躍社会の実現に努めた。

辻村 みよ子 辻村 みよ子
東北大学名誉教授
推薦者:内閣府

女性研究者として、男女共同参画のロールモデルとなりながら、学術のみならず、政策方針決定の場においても幅広く連携して男女共同参画の推進に尽力した。

仲村 久代 仲村 久代
元認定NPO法人サバイバルネット・ライフ理事長
推薦者:栃木県

平成8年からDV被害者支援に携わり、積極的に活動の輪を広げた。その後、DV被害者のみならず、困難を抱える女性や子どもへの支援を行うなど、相談から自立支援、啓発活動に至るまで、幅広い活動を行い、男女共同参画社会の形成と福祉社会の実現に寄与した。

西岡 慶子 西岡 慶子
株式会社光機械製作所代表取締役社長
推薦者:経済産業省

社長就任を機に、社内改革に取り組み、生産管理、設計等、これまで女性が配属されなかった部門に配置、女性活躍により業績アップに貢献するとともに人材育成にも尽力している。

野上 照代 野上 照代
あいち国際女性映画祭名誉顧問
推薦者:愛知県

長年の映画製作現場で得られた人脈や経験を生かし、世界各国・地域の女性監督による作品に着目した国内唯一の女性映画祭「あいち国際女性映画祭」の設立に尽力した。また、同映画祭運営委員及び顧問を第1回から約25年にわたり務め、映画祭を通じて愛知県の男女共同参画社会づくりに多大な貢献をした。

松﨑 淳子 松﨑 淳子
高知県立大学名誉教授
推薦者:高知県

「高知市に女性センターをつくる会」を立ち上げ、女性の活動拠点となる女性総合センター建設に大いに貢献した。また、女性センターを運営する「高知男女共同参画社会づくり財団」の理事を約3年半務め、平成19年には「NPO法人こうち男女共同参画ポレール」を設立し、約9年にわたり理事長を務めた。

宮川 富子 宮川 富子
株式会社永樂屋代表取締役社長
推薦者:滋賀県

県内の企業経営者に男性が多い中、中小企業の女性経営者や女性起業家の活躍に向けたリーダーとして、行政を含め様々な分野で幅広く提言や助言・指導を行っており、県経済界における男女共同参画の推進に多大に貢献している。

Ⅱ 女性のチャレンジ賞

企業、NPO法人での活動、地域活動等にチャレンジしている女性個人、女性団体・グループ及びそのようなチャレンジを支援する個人、団体・グループを内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)から表彰するものです。


〈女性のチャレンジ賞〉 受賞者5名、受賞団体1件
50音順、敬称略
岩切 知美 岩切 知美
株式会社成美代表取締役
推薦者:大分県

県産農産物のみを使用した「豊後おがたん鶏汁」を商品化。更にイスラム教徒の留学生向けのレトルトカレーを開発し、ハラール認証を取得した。

加藤 百合子 加藤 百合子
株式会社エムスクエア・ラボ代表取締役
推薦者:静岡県

地域の生産者と購買者間の情報共有にITを活用し、また、新たな物流システムを加えて「やさいバス」事業を構築。各地の地産地消を促進し、コミュニティ強化に努めている。

クララハイジ クララハイジ
代表 塚本 ちゑ子
推薦者:福岡県

市内の耕作放棄地を活用して「クララ」の栽培を開始。

地元企業と協力して開発した「Clara SOAP」はふるさと納税返礼品にもなっている。

古賀 碧 古賀 碧
株式会社Ciamo代表取締役
推薦者:人吉市

球磨焼酎の製造過程で発生する焼酎粕を有効活用し、光合成細菌の培養技術を確立。焼酎粕に新たな付加価値を見出し、米の収量増加や蔵元の経済負担の軽減等に貢献。a

鈴木 眞理 鈴木 眞理
跡見学園女子大学心理学部臨床心理学科 特任教授
推薦者:一般社団法人 日本内分泌学会

女性が9割を占める摂食障害患者が抱える深刻な課題に対して、基礎や臨床研究、内分泌内科初の専門外来の開設、家族会の運営等、30年以上にわたり、幅広く尽力。

有志で立ち上げた「摂食障害センター設立準備委員会」の働きかけは政府の施策にも影響を与えた。

宮本 悦子 宮本 悦子
東京理科大学 教授
推薦者:一般社団法人 日本女性科学者の会

大学の研究と家庭の介護を両立し、研究成果を基に大学発ベンチャー(株)FuturedMeを起業。これまでの創薬とは異なり、原理的にすべての患者に迅速に薬を創れる独自技術の実用化を目指し、その業績として、研究と社会貢献が高く評価された。

〈女性のチャレンジ支援賞〉 受賞者1名、受賞団体3件
50音順、敬称略
公益社団法人大野市シルバー人材センター 公益社団法人大野市シルバー人材センター
理事長 小野田 理夫
推薦者:厚生労働省

農業の六次産業化に対する取組を支援し、野菜直売所「ねんりんの里」を開設。直売所の運営や出荷手段の提供等により、特に女性の高齢者が就労する機会や環境を整備した。

岡本 登美子 岡本 登美子
ウパウパハウス岡本助産院 院長
推薦者:公益社団法人 日本助産師会

産婦人科医院勤務時、当時不十分であった離島の周産期医療の整備に奔走。その後、助産所や保育園、産後ケア施設、訪問介護ステーションを開設し地域の育児を支えてきた。

しが農業女子100人プロジェクト しが農業女子100人プロジェクト

推薦者:滋賀県

世代の近い農業女子7人で発足。その後、県内の女性農業者や消費者と繋がることを目指し、会員制度を確立。農業・農村の魅力を伝える活動等、多角的に活動している。

地域づくり応援団キラッとO~RA☆DA 地域づくり応援団キラッとO~RA☆DA
会長 早坂 民奈
推薦者:山形県

「真ん中ばんちゃん世代」(曾祖父母と子ども夫婦・孫に挟まれた世代)の女性が中心となり、映画の上映による交流、地域ツアー、講演による「学び合い機会」の創出などの活動を行う。

村で初めての女性村議等を輩出し、地域の女性人材育成の機能も果たしている。

〈女性のチャレンジ賞特別部門賞「困難な状況に置かれているひとり親家庭への支援」〉 受賞団体2件
50音順、敬称略
認定特定非営利活動法人おてらおやつクラブ 認定特定非営利活動法人おてらおやつクラブ
代表理事 松島 靖朗
推薦者:奈良県

全国寺院への「おそなえ」を、子どもをサポートする支援団体や行政機関の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動を行っている。この活動により、貧困問題への関心が高まり、地域で支援の輪が拡充している。

認定特定非営利活動法人チャイルドケアセンター 認定特定非営利活動法人チャイルドケアセンター
代表理事 大谷 清美
推薦者:福岡県

子育て関連団体とネットワークを構築し、子育て支援や女性の活躍推進の能力開発などの事業を展開。またこども食堂の立ち上げ支援とともに持続可能な取組になるよう、フードバンク事業を通じてその運営にも寄与している。


令和3年度女性のチャレンジ賞受賞者の詳細はこちら
https://www.gender.go.jp/public/commendation/women_challenge/katudoug-r03.html


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