恋人に対して不満やイライラがたまってしまっているあなたへ
恋人のことを、自分のモノと思っていませんか?
恋人のことを思う時、幸せな気持ちになりますか?それとも、「自分のことをわかってくれない」「特別な関係なのに、自分の存在を無視している!」などと怒りがわいてくることがありますか?好きな人と一緒にいるはずなのに、怒りが止まらなくなって恋人を責めたり、自分の意見を押し付けたりしていませんか?もしそうなら、それは2人の関係がどこかおかしいのかもしれません。
恋人同士だって、一人ひとり違う人。似ているところもあれば、違うところもある。好きなものが一緒の場合も、違う場合もある。時間の使い方も、人との関係性も、それぞれ。それはわかっているけれど、恋人だったら、やっぱり自分の思いどおりに動いてほしい。自分の思いどおりに動いてくれないと、「なんでわかってくれないんだ」と、 怒りや嫉妬(しっと)の感情がわいてくる。そして、相手にちゃんとしてほしいから、一方的に、自分の気持ちや意見をぶつけてしまう。そんなあなたの前で、あなたの恋人は、おどおどしたり、おびえていたり、震えていたり。「ゴメン」 と謝り続けていたり、泣いていたり…。
それって、ホントに「恋愛」かな?
「好きだから、気持ちを通じ合わせたい」「一緒にいたい」というのと、「自分の思いどおりに動いてほしい」「独り占めしたい」と相手をコントロールしたり、「自分のモノ」として扱ったりするのは違うことです。相手をコントロールしたり、「自分のモノ」として扱ったりすることは、交際相手に対する「暴力」、いわゆる「デートDV」にあたります。
暴力にはさまざまな種類があります。
どんな事情があっても、暴力をふるっていいという理由にはなりません。
精神的な暴力
- 大声で怒鳴る・バカにする
- 交友関係を制限する
- 無視をする
- 行動を監視・制限する
- メール等をチェックする 等
身体的な暴力
- 殴る・たたく・蹴る
- 腕をつかむ・ひねる
- 髪を引っ張る
- 物を投げつける
- 刃物などを突きつける 等
経済的な暴力
- デート費用を全く払わない
- 借りたお金を返さない
- 外で働かせない・仕事を辞めさせる
- 生活費を渡さない
- 貯金を勝手に使う 等
性的な暴力
- 性行為を強要する
- 避妊に協力しない
- 見たくないポルノビデオ等を見せる
- 嫌がっているのに裸等を撮影する
- 中絶を強要する 等
これらはすべて暴力です。
恋人は、「自分のモノ」ではありません。
あなたと同じように、あなたの恋人も、大切にされるべき、
カラダとココロを持っている一人の尊厳のある人間です。
「イライラ」したり、「不安」になったりしたときは、立ち止まって考えてみてください。
「あなたの心の中は、こんな状態になっていませんか?」
大切な人を傷つけてしまう前にちょっとやってみませんか?
- イライラしたらとりあえず深呼吸。
- けんかになりそうなときは、勇気をもって相手と離れてみる。
- 相手にとって本当はどんな自分でいたいのか考えてみる。
こんな気持ちで恋人とつきあい続けるのって、つらくない?
恋人と安心して、楽しく穏やかな時をすごすためには?