シンポジウム「『女性の活躍』と非財務情報の開示 ~経営戦略としての取組に向けて~」 開催報告

平成26年2月6日(木)午後、日本学術会議講堂(東京都港区)において、「『女性の活躍』と非財務情報の開示 ~経営戦略としての取組に向けて~」をテーマにシンポジウムを開催し、ホームページ等を通じて応募のあった約300名の方々にご出席をいただきました。

基調講演では、小林いずみ氏(多数国間投資保証機関(MIGA)前長官)より 「『ダイバーシティ』の視点から見た日本の企業経営」と題し、更なるグローバル展開の必要性に迫られているビジネス世界において、日本企業が競争力や活力を維持できるかという問題提起とその解決のヒントとなる「ダイバーシティ」が持つ力について、アジアやアフリカなどの具体的な事例紹介も交えてお話がありました。

基調講演

続いて第2部では、内閣府男女共同参画局より、「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」における女性の活躍状況の開示状況に関する分析結果と、記載の好事例が紹介されました。平成25年4月に各証券取引所において「記載要領」が改訂された後、同9月末までの期間に「女性の活躍状況」を記載した上場企業が2割弱であったこと、これら企業の業種別などの特徴による分析結果、好事例の選定の着眼点などについて報告がありました(詳細は下記資料をご覧ください)。

行政報告

第3部のパネルディスカッションでは、まず4名のパネリストがそれぞれプレゼンテーションを行った後、モデレーターの北川哲雄氏(青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授)の進行により、活発な議論が行われました。

パネリスト:

  • クリスティーナ・アメージャン氏(一橋大学大学院商学研究科教授、三菱重工業株式会社社外取締役)
  • 井口譲二氏(ニッセイアセットマネジメント株式会社 株式運用部 担当部長 コーポレート・ガバナンス・オフィサー)
  • 河口真理子氏(株式会社大和総研 調査本部主席研究員)
  • 中川順子氏(日本経済団体連合会企業行動委員会女性の活躍推進部会長、野村ホールディングス株式会社執行役員)

モデレーター:

  • 北川哲雄 氏(青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授)

パネリストからは、女性の活躍に関する情報が投資家に評価され、企業価値の向上に結び付くためには、女性の登用状況に関するデータを開示するとともに、企業の経営戦略と女性の登用あるいはダイバーシティの推進がどのように関連しているのか、企業の創意工夫による開示が重要との意見が多く出されました。

パネルディスカッション

資料

(第2部)

(第3部)

議事概要

問い合せ先
内閣府男女共同参画局調査課
TEL: 03-3581-1854 (内線83724)