男女共同参画会議基本問題専門調査会

《積極意見》

  • 選択的夫婦別氏制が導入されていない状況下において、旧姓使用を広く社会の末端にまで浸透させることは、改姓による職業上の不利益・不都合の軽減につながる。
    →現在は、旧姓によって得た業績や人脈が改姓により継続されないといった問題あり。
  • 運用面、実態面での旧姓使用が広く受け入れらることにより、選択的夫婦別氏制導入に対する抵抗感が薄れることが期待される。

《消極意見》

  • 現在は、日常生活や業務上の手続において戸籍名が本人確認の手段として使用されていることが多い。旧姓使用を広く浸透させるためには、相当のコスト、労力等を伴う。
  • 行政関係の文書に限っても所管省が多岐にわたっており、足並みをそろえた対応が困難。(旧姓使用を部分的に認めることは、却って他の手続との関係で混乱を生じさせるおそれ。)
  • 通称使用を広めることは、選択的夫婦別氏制の導入に向けての動きをなし崩しにするものであり、ごまかしであるとの批判を免れない。