第69回国連女性の地位委員会

  • 内閣府男女共同参画局
  1. 第69回国連女性の地位委員会が、2025年3月10日から21日まで国連本部(ニューヨーク)で開催され、13,000人(5,800人以上のNGO関係者を含む)が参加しました。日本政府からは英利アルフィヤ外務大臣政務官を首席代表に、大崎麻子日本代表、外務省、内閣府、厚生労働省、文部科学省、国立女性教育会館、国際協力機構、NGO代表及びユース代表からなる代表団が参加しました。
  2. 今年は、1995年に開催された第4回世界女性会議(北京会議)から30年目に当たることを記念し、「北京宣言及び行動綱領」と第23回国連特別総会「女性2000年会議」成果文書の実施状況のレビュー及び評価を主要テーマに開催されました。
  3. 会議では、我が国を含む各国代表や国連機関等の代表によるステートメント発表、一般討論、閣僚級円卓会合、インタラクティブ・ダイアローグ等が行われました。
  4. 英利外務大臣政務官は、3月12日に閣僚級円卓会合においてステートメント※1を行いました。ステートメントでは、ジェンダー平等の達成に向けた日本政府の取組として、「男女共同参画基本計画」及び「女性活躍・男女共同参画の重点方針」の策定、民間セクター及び市民社会との協働、また女性・平和・安全保障(WPS)の推進について説明しました。
  5. また、英利外務大臣政務官は、3月12日に一般討論においてもステートメント※2を行いました。ステートメントでは、日本社会での女性活躍の動きが拡大していることを紹介しつつ、UN Womenへの拠出等を通じて日本がWPSを推進していくことを強調しました。さらに、女性に対するあらゆる差別の撤廃に向けた日本のコミットメントは不変であり、日本は引き続き、国連機関、市民社会を始めとした様々なステークホルダーと連携しながら、日本及び国際社会のジェンダー平等及び女性のエンパワーメントに貢献していくと述べました。
  6. 大崎日本代表は、3月21日に閉会式において政治宣言に関するステートメント※3を行いました。ステートメントでは、成果交渉における加盟国のコンセンサスを重視する姿勢について述べるとともに、宣言において国連安保理決議1325号及びWPSへの言及がなかったことは残念であるものの、国家行動計画、平和構築、紛争後の復興、人道的行動への言及があったことを歓迎しました。同時に、SRH(性と生殖に関する健康)についての言及がなかったことは残念であると述べました。最後に、日本は引き続き国連機関、市民社会を始めとした様々なステークホルダーと連携しながら、日本及び国際社会のジェンダー平等及び女性のエンパワーメントに貢献していくと発言しました。
  7. 政府代表団にNGO及びユースから4名の参加を得るとともに、会議期間中、CSWへ参加している日本のNGOに対して2回のブリーフィングを行うなど、NGO等との連携に努めました。
  8. 会議の主な成果として、以下の宣言及び決議が採択されました。
    第69回国連女性の地位委員会 会合の主な成果(英語)
    (1) 政治宣言(英語・仮訳(作成中) )
    (2) 決議
       ア)CSWに関する複数年業務計画
       イ)人質解放に関する決議(技術的更新)

※1及び2 英利政務官のステートメントについては外務省HPをご覧ください。
※3 大崎日本代表のステートメントについては国際連合日本政府代表部HPをご覧ください。
(参考)「北京+30」に向けての取組についてはこちら

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