第49回国連婦人の地位委員会/「北京+10」閣僚級会合について

  • 内閣府男女共同参画局
  1. 第49回国連婦人の地位委員会、通称「北京+10」が2005年2月28日から3月11日まで国連本部(ニューヨーク)で開催され、約165ケ国の代表団及び約680のNGO 団体等より計約6000人が参加した。日本政府からは西銘順志郎内閣府大臣政務官を首席代表に、目黒依子政府代表、NGO代表(3名)、内閣府、外務省(本省及び国際連合 日本政府代表部)、厚生労働省、農林水産省、文部科学省、JICA及びJBIC(各1名オブザーバー参加)の計24名からなる代表団が出席した。
  2. 今次会議は、1995年に開催された第4回世界女性会議(北京会議)から10年目にあたることを記念し、「北京宣言及び行動綱領」及び「女性2000年会議成果文書」の実施 状況の評価・見直しを行うとともに、更なる実施に向けた戦略や今後の課題について協議することを目的に閣僚級会合として開催された。
  3. 会議では、我が国も含む各国代表や国連機関等によるステートメント発表、「国レベルの男女平等推進のための制度的枠組の進展」をテーマとしたハイレベル円卓会合のほ か、「北京宣言・行動綱領の国内的実施と女子差別撤廃条約の相乗作用」、「北京宣言・行動綱領及び女性2000年会議成果文書とミレニアム宣言との関係」等7つのテーマに 関するパネルディスカッション等が行われた。
  4. 我が国首席代表によるステートメント(英語 [PDF形式:28KB]別ウインドウで開きます/仮訳 [PDF形式:22KB]別ウインドウで開きます)では、北京会議以降、我が国が男女共同参画社会の形成を目指して取り組んできた施策と成果、具体的には、国内本部機 構(ナショナル・マシーナリー)の強化、法的・行政的措置、国際協力等に関する取組を報告するとともに、今後の一層の取組の推進について強い決意を表明した。
  5. また、我が国はサイド・イベントとして「ジェンダー平等推進のための日本の貢献:GAD(ジェンダーと開発)イニシアティブの発表」を開催し、今後、新しいイニシアティブに基づ き、途上国のジェンダー平等と女性のエンパワメントに向けた取組への支援を強化していくことを国際社会にアピールした。
  6. さらに、政府代表団にNGOから3名の参加を得るとともに、会議期間中、NGOに対して2回のブリーフィングを行うなど、NGOとの緊密な連絡に努めた。
  7. 会議の主な成果として、以下の宣言及び決議が採択された。
    (1)
    宣言(英語 [PDF形式:28KB]別ウインドウで開きます/仮訳 [PDF形式:13KB]別ウインドウで開きます)
    「北京宣言及び行動綱領」及び「女性2000年会議成果文書」を再確認し、これまでの男女平等に関する達成事項を歓迎するとともに、完全実施に向けた一層の取り組みを国 際社会に求める内容となっている。
    (2)
    決議
    • ア) 女性・女児とHIV/AIDS(日本:共同提案国)
    • イ) すべての形態の搾取に関する女性・女児の人身取引需要の撤廃
    • ウ) 女性に差別的な法律に関する特別報告者任命の適否
    • エ) 国内政策及び計画におけるジェンダー主流化(日本:共同提案国)
    • オ) インド洋沖津波災害を含む災害後の救済・回復・復興取組におけるジェンダー視点の統合(日本:共同提案国)
    • カ) パレスチナ女性の状況と支援
    • キ) INSTRAW(国際婦人調査訓練研修所)の強化
    • ク) 女性の経済的地位の向上
    • ケ) 北京宣言及び行動綱領採択10年目評価後の先住民族女性
    • コ) アフガニスタンにおける女性・女児の状況(日本:共同提案国)
  1. 国連は各国へ「北京行動綱領・第23回国連特別総会成果文書の実施状況に関する質問状」を発出。我が国は2004年4月末に質問状への回答 [PDF形式:572KB]別ウインドウで開きますを国連に提出した。
  2. 世界の5地域で「北京+10」の準備会議としての地域会合が開催された。アジア・太平洋地域の会議(ESCAPハイレベル政府間会合)は、2004年9月7日(火)~10日 (金)、バンコクで開催された。
  3. 「北京+10」に向けた取組のなかで、下記の通り「聞く会」、「情報・意見交換会」を開催し、NGOをはじめとする一般の方からの意見聴取、情報提供に努めた。
    • 2004年1月28日 回答に盛り込む事項等について聞く会
    • 2004年5月26日 質問状への回答について聞く会
    • 2004年10月19日 ESCAP会合について聞く会
    • 2005年1月31日 北京+10主要議題に関する情報・意見交換会
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