APECにおける女性の統合のためのフレームワーク(仮訳)

APECジェンダー分析ガイドとは何か?

APECジェンダー分析ガイドは、APECにおける女性の統合のためのフレームワークの実行を支援し、“ジェンダー"を、APECの方向性と政策についての勧告、プロジェクトデザイン、実行、監視、評価及びコミュニケーションの主流にするための手法である。それは、ジェンダーの主流化並びにより効果的な政策及びプロジェクトにつながる質問や情報といったものを例示するものである。

ジェンダー分析とは何か?

ジェンダー分析は、APECの活動とプロセスの主流に女性を統合するためのAPEC のアプローチの重要な要素である。それは、以下のことを行う方法である。

  • 男女の生活の相違及び女性自身の間の多様性を明確化し、理解すること(例:あらゆるコミュニティもしくはエコノミーにおける、現行の経済的、社会的、文化的、環境的、組織的及び政治的な構造の中での多様な状況、責任、社会的関係及び地位)。
  • 政策、プログラムもしくはプロジェクトが女性と男性、少女と少年にどのように異なって影響を与えるか評価すること。
  • 定性的及び定量的両方の性別データの収集と活用を通じて、どのように、そしてなぜ男性と女性が異なる影響を受けているか比較すること。
  • 計画の立案、企画、実行及び評価のプロセス全般にわたってジェンダーへの配慮を取り入れること。

ジェンダー分析はどのように適用されるか?

ジェンダー分析は政策とプロジェクトを形成、実行、評価するプロセスに不可欠である。それは、政策及びプロジェクトが女性と男性の特有の状況を考慮し、それぞれが受ける特異な影響を明確に意識することを確保することにより、分析のプロセスの厳密さを補完し高める。それは追加的になされる分析の段階でも事後になされる作業でもない。

最初見た限りでは、ある政策又はプロジェクトはジェンダー中立的、すなわち、ジェンダーに関するインプリケーションがないように見える。しかしながら、そのようなインプリケーションはジェンダー分析がなされるにつれ現れる。性別データの活用はそのプロセスにとって不可欠である。

誰がジェンダー分析のガイドを使うべきか?

ジェンダー分析ガイドは以下の関係者の関心事である:

  • 政策レベルでは、議長、WG議長、上級行政官、閣僚、首脳など
  • プロジェクトレベルでは、予算管理委員会(BMC)を含むAPECの委員会、WG、プロジェクトの監視者、APEC事務局及びその他のAPECフォーラムのメンバーなど

ジェンダー分析のためのAPECガイド

ジェンダー分析のガイドは政策あるいはプロジェクトレベルで適用できよう。どちらの場合も、政策やプロジェクトの成果はジェンダー関係を変化させ、APECエコノミーにおける将来の成長と繁栄に対する女性と男性の平等な経済的機会及び平等な参加を強化しうるものである。

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