1998年10月に「女性とAPEC経済発展・協力」をテーマとし、APEC史上初めて「APEC女性問題担当大臣会合」が開催され、APECの 各プロジェクトにおけるジェンダーへの配慮、性別データの収集整備等の推進のためにタスクフォースを結成することが合意された。
この合意を受けて発足した「APEC女性の統合に関するSOMアドホック・タスクフォース」(Ad Hoc Task Force on the Integration of Women in APEC)は、ニュージーランドにおいて2回の会合を開催し、1999年、APECのあらゆる活動に女性及びジェンダーの視点を組み入れていくことを目的 とした「APECにおける女性の統合のためのフレームワーク(基本的枠組み)」(Framework for the Integration of Women in APEC)を策定した。このフレームワークは、同年9月に開催されたAPEC閣僚会議及び非公式首脳会議において閣僚及び首脳の支持を得た。
フレームワークは、「ジェンダー分析」、「性別データの収集と利用」、「APECにおける女性の参画」、「実行の確保」を内容としており、首脳、 大臣、上級行政官、委員長、ワーキンググループ議長、APEC事務局を含む、APECのプロセス、プロジェクト、活動に関わる全ての男女及びAPECの全てのフォーラムに実行する責任がある。
また、同フレームワークを受けて、SOM(高級事務レベル会合)に対するアドバイザリー・グループが設置された。