理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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秋山博子仮イメージ
  • 秋山 博子 さん
  • 独立行政法人 農業環境技術研究所 主任研究員
  • 農耕地から発生する温室効果ガスの発生量の推定や排出削減のための研究をしています。
  • 平成18年度文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞

農学系分野を選択した時期・理由

子供の頃から植物や動物が好きでした。高校時代には理系の成績はあまり良くなく、女子は向かないので理系進学はやめたほうがよいといわれたこともありましたが、成績が伸びなくてもよいから好きな生物に関係する分野に進みたい、と理系を選びました。大学進学の際には、高校時代にとてもお世話になった生物の先生の薦めで農学への進学を決めました。今思い返すと、成績で進学を決めるのではなく、好きなことを選んで本当に良かったと思います。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

農耕地からはメタンや亜酸化窒素などの温室効果ガスが発生していることが知られています。 日本を含めた各国は、毎年、温室効果ガス発生・吸収量を報告する義務があるのですが、そのうち、 私たちは農耕地分野からの発生量の推定に関わる研究をしています。最近、私たちの研究プロジェクトの研究成果は、 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の農耕地からの排出の基準値に採用されました。また、農耕地からの温室効果ガス の排出削減を目指して、技術開発に取り組んでいます。とてもやりがいのある仕事だと思います。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

研究の仕事に関しては、男女の違いを意識したことはありません。理系だから女性は不利、ということはないと思います。 家庭生活とどうバランスさせるか、という問題についてはやはり男女で状況は大きく異なると思いますが、ただ、 この点については理系、文系は関係ないと思います。多くの女子学生に、理系への進学をしていただきたいと思います。

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