先輩からのメッセージ
- 大塚 結貴さん
- 株式会社日本触媒
- GX研究本部環境触媒研究部
- 大学で無機触媒を扱っていた経験を生かし、会社に入ってからも無機触媒に関する研究開発を行っています。環境問題という社会的な課題に対し、触媒という観点から携わる仕事をしております。
理工系分野を選択した時期・理由
小学生の時に、「船が浮く理由」や「ジェットコースターがループを落下せず回転する理由」など、身近な疑問を解決しようと夏休みの自由研究を行いました。その際に、疑問に対し仮説を立て、実験し考察する、という基本的な理系としての一連の流れを自然と身に付けていたように思います。それからも独力で疑問を解決するという喜びから、中学校になっても自由研究を続けました。中学では多くの賞も受賞し、達成感に繋がったので、より研究が好きになりました。疑問に対し仮説を立て、実験し考察する、という染み付いた思考の型や研究をしたいという気持ちから、それに合った理系を自然と選択しました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
これから社会で必要とされ、かつ自身の大学時代でも関心を持ち研究を行っていた「環境問題」に対し、自身の専門である「無機触媒」という武器で関われることを楽しく感じています。また、研究という仕事をチームで行うにあたって、様々な知見を持ったチーム内外のメンバーとディスカッションをし、解決へ近付いていくのですが、その一連の流れや皆で考察した理論が正しかった時の達成感は何物にも変えられません。皆で難解なゲームを紐解くような、そういった面白さは、やはり研究ならではだと思います。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
メッセージは主にふたつです。
まず、自分の好きなこと、興味のあることをやってください!興味を持つ理由は何だっていいです。それが理系であれ文系であれ、今学びたいことを学んでください。
もうひとつは、疑問や不安は先輩達に遠慮なく聞いてください!実際、理系は男子が多い等の理由で、興味はあっても不安に思う方も居ると思います。そういう時は、我々理系に進んだ女性の先輩に聞いてみてください。私自身、オープンキャンパスにおける理系女子のイベントで、実際の先輩女性の声を聞いて進路選択の勇気を持てた経験があります。ちなみに私は、男女比などで困ることは学生時代も社会に出てからも有りませんでしたよ!皆さんも、聞いてみたいことがあれば是非質問してください。
長くなりましたが、皆さんの進路選択が素敵なものとなりますよう応援しております!