理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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S.C.仮イメージ
  • S.C. さん
  • 徳島大学大学院 助教
  • 植物性バイオマスの総合的有効利用に関する研究に従事。日本化学会、高分子学会等に所属

工学系分野を選択した時期・理由

とくに理系科目が得意だったわけではありませんでしたが、将来自分にも社会的にも役立つ勉強や仕事がしたいと考えて大学は理工系の学部に進みました。中でも一番親しみやすいと感じた化学を選択しました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

現在、私の所属している研究室では、未利用バイオマス、とくにリグニン、セルロース等から構成されている植物系バイオマスの有効利用に取り組んでいます。このバイオマスから枯渇が懸念されている石油の代替品となるバイオエタノールや、生分解性などの特徴を持つ有用化学物質を、微生物を用いることによって生産する研究を行っています。環境問題に関するテレビ番組や新聞記事などからの情報で今一番親しみやすい研究分野といってもいいでしょう。ですから、日常生活などふとした時にも研究材料が転がっていないか、常に広くアンテナを張るように心がけています。理系というと大学のパンフレットなどの楽しそうな実験風景などをよく目にすることと思いますが、研究でとなると、うまくいかないことやわからないことはたくさんあり、暗礁に乗り上げてしまうことも多々あります。しかし、新しい現象や結果が得られたときは、苦労や今までの悩みも忘れ、ワクワクしてきます。どんな研究にも言えることですが、これが最大の魅力だと思います。将来、自分が取り組んでいる研究が社会生活に欠かせないものになることを夢見て日々研究に打ち込んでいます。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

女性は理系には不向きなどということはないと思います。現に、私達の研究室でも女子学生がたくさん在籍し、一生懸命研究に打ち込んでいますし、多くの卒業生が企業や研究機関で科学に携わる仕事に就いて活躍しています。今後の社会(日本)のために、なによりも自分のために技術を身につけることのできる理系分野に進まれることをお勧めします。

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