先輩からのメッセージ
- 中村 沙織さん
- 長崎国際大学薬学部薬学科 助教
- 研究分野:分析化学
- 所属学会:日本薬学会、日本分析化学会、日本臨床化学会
理工系分野を選択した時期・理由
私が「薬学」という分野があることを知ったのは中学2年生の時でした。それまでは薬局に行く機会もあまりなく、薬剤師という職業にも関心がありませんでしたが、知人が薬学部へ進学したことがきっかけで興味を持ちました。「こんな小さな錠剤でどうして痛みが消えるんだろう、症状がよくなるんだろう」そんな疑問から薬学部に進学することを決めました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
薬学部の薬品分析化学研究室に所属し、研究を進めながら機器分析学をメインとした講義や実習、卒業研究指導を行っています。また、プライベートでは2人の子育てもしています。研究と、教育と、子育てと、理想的なバランスでの両立は難しく悪戦苦闘していますが、それぞれにやりがいやおもしろさがあります。育児に疲れたときは気分を変えて仕事に取り組み、逆に仕事で行きづまったときは子どもから力をもらい、子育てしながら働く女性も多い現代で、自分なりのワークライフバランスを模索しながら頑張っていきたいと思っています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
薬剤師の国家資格があれば安定して働けると聞いたから、となんとなく薬学部にしようと考えている人もいるかもしれません。薬学はヒトの健康に関わる学問で、化学、物理、生物、数学と幅広い分野から成り立っており、さらにコミュニケーション能力も必要になってきます。
理系文系関係なく、たくさんのことにチャレンジし、いろんな人と関わり、興味の幅を広げて楽しんで学んでください。