「リコチャレ応援団体」
「理工系女子応援ネットワーク」の紹介

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全国生コンクリート工業組合連合会・
全国生コンクリート協同組合連合会
- 東京都中央区八丁堀2‐26‐9 グランデビル4F
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全国生コンクリート工業組合連合会・全国生コンクリート協同組合連合会
組織概要
生コンクリートは、セメント、骨材(砂利や砂)、水、混和剤等の原材料を混合して、コンピュータにより全て自動化された工場で製造されています。製造後はミキサー車により運搬され、工事現場に届けられます。国内で建築・土木用に使用されているコンクリートは、ほとんどが生コン(まだ固まっていない状態のコンクリート)の形で使われています。
生コンの生産業者は大多数が中小企業で、全国に約3,000社あります。これらの生産業者は、都道府県単位で組織される工業組合や地域的な業者の集まりである協同組合を結成し、組織化に努め、品質の向上、共同販売等の事業を行っています。どちらの組合も法律に基づいて行政官庁の認可を得て設立されており、工業組合は業界全体の発展向上と技術面の指導や共同事業を、協同組合は主として共同販売等の経済行為に係る事業を行っています。これらの全国組織として、全国生コンクリート工業組合連合会、全国生コンクリート協同組合連合会があり、前者には全国の生コン工場の80%、後者には65%が加入しています。
理工系分野・部門の紹介
生コン工場1工場は概ね10数名の職員で運営されています。経理や総務を担当する事務職を除くと、生コンの仕事には、製造・試験・運搬の3つの職種があります。生コンはJIS規格(日本工業規格)が定められており、これに基づいて、原材料の受入・保管、製造、運搬の各工程で厳密な管理を行い、購入者の要求に応じた品質の生コンを安定的に供給しています。製造工程では所定の配合になるよう各原料を正確に計量し、ミキサーで練り混ぜます。こうした作業はコンピュータが管理する全自動生産システムで行われ、製造担当者はたくさんのモニターで工程や品質の管理を行います。試験の仕事は専用の試験室で、原材料の検査、試し練り(出荷予定の生コンが注文通りの品質となっているか確認する試験を行う)、強度試験などを行います。また生コンの運搬は製造時の品質を保持するため、90分以内に現場に納品しなくてはならないなど、少人数ながら、それぞれが分担する分野で責任をもって仕事をしています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
生コン業界では少子高齢化社会に向けて、益々の女性の活躍に期待しております。
建設関連の業種は、3K(きつい、汚い、危険)のイメージを持たれがちですが、生コンの製造はエアコンが効いた室内でのモニターでの作業が主で力仕事はほとんどありません。運搬に関しても、生コンの積み下ろしは自動化されているので、他の運搬業と比較しても重労働は少ないと言えます。また最近では深夜におよぶ工事等はあまり行われないため、残業も比較的少なめです。一方で、自分たちが作った生コンにより様々な建造物ができていくことには、誰もが誇らしさを感じると思います。また個々の生コン工場は地域密着型ですので、就職後も地元に残りたい人に適しています。
なお生コン工場には工業科だけでなく普通科の高校を卒業した方も多く勤めており、就職後に仕事を通じて勉強し、コンクリート技士や同主任技士等の資格を取得する人もいます。大学で専門的に学んだ方には、連合会の中央研究所や技術部、全国の都道府県にある工業組合の技術部、認定共同試験場等でコンクリート技術の研究をして頂くことも可能です。