広島市立大学は、国際学部、情報科学部、芸術学部の3学部、そしてその上に大学院博士前期・後期課程を有する総合大学です。また、世界平和と人類の幸福を実現するための研究や提言を行うことを目的とした広島平和研究所を設置しています。

「国際、情報、芸術、平和」の各分野における特色ある教育研究活動を行うとともに、それらが有機的に連携し、高め合うことで、次代を担う感性豊かな創造力、実践力を備えた人材の養成を目標としています。
教員数：202名　学生数：1,726名（平成22年5月1日現在。学部生のみ。）

情報科学部は、情報工学科、知能工学科、システム工学科の3学科で構成しています。2年次前期までは学部共通科目を通して情報科学の基礎を学び、その後、各自の希望や適性をもとに3学科に分かれ、6コースのカリキュラムからさらに専門知識や技能を学んでいきます。

【情報工学科】

コンピュータとネットワークに関するハードウェア技術およびソフトウェア技術を広範囲に教育・研究します。これらの技術をベースに、コンピュータとネットワークの融合技術、情報環境に対応できる人材の育成を進めます。

【知能工学科】

知識基盤社会における人間の知的なコミュニケーション行動や情報行動を支援する高度な知能情報システムの技術者および研究者を育成するために、知能ソフトウェアコースと知能メディアコースの2コースを設置しています。また、両コースに共通な教育としてコンピュータグラフィックス、データベース、ディジタル信号処理、感性情報処理、最適化理論、情報理論、計算幾何学、数理論理学、グラフ理論概論、確率統計などが開設されています。

【システム工学科】

大規模・複雑システムとそれらを利用する人間全体を1つのシステムとして捉え、それぞれの固有技術や特性を理解するだけでなく、それらを有機的に統合し、効率・環境・安全などのより広範な価値観のもとで、システム全体の協調と調和を図る幅広い視野と創造的な技術者、研究者を育成します。

情報科学部は、ICTのすべてを網羅した教育研究分野に対応する31の研究室からなる中四国地域で唯一最大の本格的な情報科学の拠点学部です。優秀な教授陣に加えて、ICTを勉強するための設備も完璧に整備されています。ICTをしっかり身につけることで、将来、情報通信分野はもとより、製造業、サービス業などすべての産業分野で活躍する能力を身につけることができます。

ひと口に理系の進路と言っても、様々な学問分野があり、その中には女性が選択しても全く問題がないか、むしろ女性の方が適しているのではないかと考えられる分野も多数あります。結婚や出産による仕事の中断があっても、十分な知識や技術を身につけていれば、再び仕事に就くことも可能です。情報科学はその中の代表といってもよい学問分野です。情報には"文系的な情報"から、本情報科学部のようにバリバリの"理系の情報"まで幅広い学部・学科があります。本学部は、開学以来"工学系の情報"であることを主張してきています。でもいわゆる３Ｋではありません。

また、情報科学の学問分野には生活に密着した応用分野もあり、将来の進路は世の中のほとんどの仕事に関連した分野につながっています。さらに、情報科学は比較的新しい学問体系であり、この学問分野に対する理解が十分ではありません。まず、情報科学が生活に密着した多様な応用分野に関係したものであることを知り、卒業後の進路が文系と理系にまたがる幅広いものであることを理解することが必要です。本学部はいずれの分野に進んでも、みなさんの将来の人生設計を十分可能にする知識と技術を伝授するに足る教授陣と設備を有しています。