「リコチャレ応援団体」
「理工系女子応援ネットワーク」の紹介

- 京都工芸繊維大学
- KYOTO INSTITUTE OF TECHNOLOGY
- 京都市左京区松ヶ崎橋上町1番地
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京都工芸繊維大学
組織概要
京都工芸繊維大学は、京都高等工芸学校および京都蚕業講習所に端を発し、時代の進展とともに百有余年にわたり発展を遂げてきました。伝統文化の源である古都の風土の中で、知と美と技を探求する独自の学風を築きあげ、学問、芸術、文化、産業に貢献する幾多の人材を輩出し、教育研究成果を世界に発信しています。
本学は、工芸科学部1学部で構成される工科系大学です。バイオ、材料、電子、情報、機械、環境などの先端科学技術分野から建築・デザインまでの幅広い分野において、ものづくりを基盤とした「実学」を目指した個性ある教育研究を行っています。
理工系分野・部門の紹介
工芸科学部では、幅広い教養と高い倫理性を有し、自らの構想力と遂行力によって、21世紀の産業、社会、文化に貢献できる理工科系専門技術者を養成することを目的として、人材育成を行っています。
また、日本で唯一の「工芸科学」を研究対象とする大学院として、「工芸科学研究科」が目指すのは、まさに科学技術と人間とがより良く結びついた「人間的な科学技術」の探求です。新たな高度技術の開発とともに、新しい技術と人間・社会との関わりを含めた総合的な教育研究を行っています。
21世紀はライフサイエンスの時代と言われています。テクノロジーの進歩は、私たちの生活を豊かにする一方で、高齢化、ストレスなどにより癌、脳疾病、アレルギーといった病気を増加させました。また、地球環境保全の観点からも、クリーンエネルギー、化学物質に依存しない害虫駆除、安全な食料確保などが新たな課題として浮き彫りになりつつあります。応用生物学域では、これらの人類が直面する課題をバイオテクノロジーを用いて解決できる人材を育成します。
現在、物質や材料は、それぞれの垣根が低くなり、多様化しています。それらは、汎用で身近なものから、最先端科学を支えるもの、エネルギーや環境に優しいものへと発展し、さらには生体適合性を備えたものやタンパク質や核酸に代表される生命とつながりをもつものへ大きく展開しています。物質や材料の工学的展開は、物質科学的視点、材料科学的視点、生命科学的視点の造詣を一層必要とします。このような背景の下、本学域では、複眼的な視野をもつ人材を養成します。
工学は、数学や物理学、化学、生物学などの基礎理論や自然原理の理解をもとに、社会に役立つ事物や安全で快適な環境を設計し構築することを目的とする学問です。いま、グローバル化と都市化が進み、エネルギーや資源の問題、地球温暖化、超高齢化社会などの課題が顕在化しています。設計工学域ではこれらの課題解決のために、事物や環境を構築するための具体的な手法を修得し、有用さや安全性、快適さの視点で総合的な判断ができる技能をもつ高度専門技術者を育成します。
社会の様々な課題では、未来技術や再生活用の手法を活用したサービスやビジネスの創造、つまり新たな「デザイン」が期待されています。このモノの造形を越えたより広い概念を柔軟に社会で実践できる人材の育成を行います。建築・デザイン分野を背景としつつ、①人の相互コミュニケーションに対する科学的理解、②人工物を成立させるための工学的理解、③文化・芸術に関する洞察力と歴史的視点、④想像を社会実装化するビジネス戦略などを、統合的授業体系により学びます
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
京都工芸繊維大学では、学部で25.9%、博士課程では32.7%(平成29年5月1日現在)の多くの女子学生が学んでいます。そこで、女子学生のキャリア形成や女性研究者のワークライフバランス(仕事と生活の調和)を支援するため、「KIT男女共同参画推進センター」を設置し、女性の持つ傑出した能力や豊かな感性を十分に発揮できる取り組みを全学的に行っています。
KIT男女共同参画推進センターのHPでは、本学の女性研究者を紹介しています。多彩な研究内容や研究スタイル、未来への可能性など、次世代のみなさんへのメッセージも込められています。理系進路選択の一助になれば幸いです。詳しくは、京都工芸繊維大学KIT男女共同参画推進センターHP をご覧ください。
また、女子学生はもとより男子学生も対象に、セミナーや講演会を実施し、国内外で活躍する女性研究者等を講師に招き、キャリアヒストリーや結婚・出産・子育てなどライフイベントと仕事の両立について、勉強する機会を作っています。
さらに、8月上旬に開催されるオープンキャンパスでは、「女子高校生のためのリケジョ(理系女子)講座」を実施し、女子学生が本学での学びや研究、大学生活などを紹介したり、参加者の質問に答えたりしています。
多くの理系女子の先輩とともに、京都・洛北の豊かな緑と歴史、文化に触れながら、伸び伸びと学び、その可能性を広げ、感性を磨いていくことを応援しています。
KIT男女共同参画推進センターHPに、理工系を目指す女子中高生に向けた本学女性研究者からのメッセージを掲載しています。~面白がって楽しんで未来を拓く~
https://www.sankaku.kit.ac.jp/news/index.php?m=newsView&id=20160525154854_381795020&page=6