「リコチャレ応援団体」
「理工系女子応援ネットワーク」の紹介

- 社団法人 化学工学会
- The Society of Chemical Engineers, Japan
- 東京都文京区小日向4-6-19 共立会館5階
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社団法人 化学工学会
組織概要
化学工学会は1936年化学機械協会として会員数162名で発足された、 化学工学の学術的水準の進展を支え、人材を育成し、それらの成果を社会に有機的に還元する学術団体です。 1996年に個人会員数10,000人を越えました。年に2回の全国規模の学会を開催するとともに、地域や支部レベルでの地方大会、 懇話会活動、講演会活動を活発に行っています。学会誌『化学工学』、論文集『化学工学論文集』、" Journal of Chemical Engineering of Japan"を始めとする定期刊行物に加えて、これまでに多くの単行本やテキスト、 レポートなどを編集、刊行しています。
理工系分野・部門の紹介
化学工学は、どのような対象もーつのシステムとしてとらえ、そのシステムを幾つかの要素の結合と して表現できる手法を持っており、方法論の学問とも呼ばれています。そのため、化学工業を対象と するのみならず、様々な分野に展開してきました。鉄鋼関連分野や化学的な側面を持つ火力・原子力 発電の分野で大きな威力を発揮し、1970年代には、公害対策や環境技術の分野で大きな貢献を果たし ました。1980年代に入り、地球環境やエネルギー、先端材料、バイオテクノロジー、メディカルテク ノロジー、廃棄物リサイクルなどの広い範囲の産業分野に拡大し、現在では環境と調和した社会の構 築のために重要な役割を果たしています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
化学とは物質の性質、構造ならびにこれら相互間の反応を研究する自然科学の一部門です。物質を扱う 限り、化学的な視点が不可欠であることは言うまでもありません。一方で、現実の課題(例えば「二 酸化炭素による地球温暖化」の問題を考えてみて下さい)に取り組もうとすると、化学の知識だけで は十分でないことがわかります。なぜならば、我々が直面している課題は、様々な要因が絡みあって おり、複雑な様相を呈しているからです。このようなときには、対象を要素から構成されるシステム としてとらえる化学工学のアプローチが大きな力を発揮します。
化学工学はこれからのSustainability(持続性)を支えるために不可欠な学問です。また化学工学 は未来に拓かれた世界です。高校時代には触れることの少ない学問分野ですが、若い世代の皆さんの 期待にこたえることができる十分な深さと拡がりをもっています。