「リコチャレ応援団体」
「理工系女子応援ネットワーク」の紹介

- 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)
- つくばキャンパス:茨城県つくば市大穂1-1
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大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構
- 東海キャンパス:茨城県那珂郡東海村大字白方203-1
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J-PARC
組織概要
高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、加速器と呼ばれる巨大な装置群を使って基礎科学の研究を行っています。加速器とは、電子や陽子などの粒子を光の速度近くまで加速して高いエネルギーの状態を作り出す装置です。KEKは我が国の加速器科学の総合的発展の拠点として研究を推進し、国内外の関連分野の研究者に対して研究の場を提供することを目的として昭和46年に設置されました。
KEKでは約550人の研究者、180人の技術者が働いていますが、研究の多くは国内外の多くの大学や研究機関と共同で進められていますので、年間延べ8万人(うち国外からは2万人)の研究者・学生がKEKに来訪し研究を行っています。 また、総合研究大学院大学の基盤機関として、5年一貫制の博士課程の学生の教育も行っています。
理工系分野・部門の紹介
KEKは素粒子原子核研究所、物質構造科学研究所、加速器研究施設、共通基盤研究施設という2研究所、2研究施設から構成されています。
素粒子原子核研究所では、高いエネルギーの粒子を衝突させビッグバンを再現し、宇宙誕生時に多数存在した粒子を発生させて反応を調べる研究や、ニュートリノを発生させ、その振る舞いを調べる研究を行っています。また、小林誠・益川敏英両博士が提唱した「小林・益川理論」を実験的に証明することで、平成20年の両博士のノーベル物理学賞受賞に貢献しました。これらはいずれも物質を細かく分けていくと何から出来ているのかなど、物質の根源や宇宙誕生時の物質の起源にせまる謎を解明してくれる基礎科学研究です。
物質構造科学研究所では、高エネルギー粒子が曲がる時に放つ強力な光(放射光)や、粒子の衝突反応から生まれるミュオンや中性子と呼ばれる粒子を使って、物質の極微の世界の構造を調べる研究です。これらは最近話題になっているたんぱく質の立体構造の解析など医薬品や新素材の開発研究につながる基礎科学研究です。
また、加速器研究施設では、素粒子・原子核研究や物質科学研究の基幹設備となる高エネルギー加速器の研究及び運転・管理を行い、共通基盤研究施設では放射線科学や計算科学等、加速器を用いた研究遂行に必要な関連分野の研究及び研究支援を行っています。
さらに、KEKは茨城県東海村に日本原子力研究開発機構と共同で、世界最高クラスの大強度陽子ビームを生成する大強度陽子加速器施設(J-PARC ジェイ・パーク)を建設し、平成21年度より実験が開始されました。J-PARCでは、物質や生命に関する研究、ニュートリノに関する実験、ハドロンと呼ばれる粒子を用いた実験等が行われています。
このように、KEKは加速器科学分野での世界的研究拠点となっています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
KEKでは、高校生向けの様々な体験プログラム( 高エネルギー加速器研究機構 )や、大学生向けの実習(サマーチャレンジ
)などを実施しており、毎年多くの女子生徒・学生の参加があります。興味のある方は是非一度ご参加ください。また、加速器というと、男性の多い職場と思われがちですが、女性の研究者・技術者も多数活躍しています。KEKでは男女共同参画を推進しており、職員の採用についても女性の積極的な応募をお待ちしています。高エネルギー加速器研究機構 求人情報
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