第4分野 科学技術・学術における男女共同参画の推進

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第3節 男女の研究者・技術者が共に働き続けやすい研究環境の整備

ア 研究活動と育児・介護等の両立に対する支援及び環境整備

1 大学、研究機関、企業等において、男女の研究者・技術者が仕事と育児・介護等を両立できるようにするため、長時間労働の解消、短時間勤務やフレックスタイム勤務、テレワークによる多様な働き方の推進、育児・介護等に配慮した雇用形態や両立支援制度の確立、キャリアプランや育児・介護等に関する総合相談窓口の設置、学内保育施設の設置など保育・介護サービスや病児・夜間保育の実施等を促進している。【文部科学省、厚生労働省】

2 出産・育児等のライフイベントと研究との両立や女性研究者の研究力の向上を通じたリーダーの育成を一体的に推進するダイバーシティ実現に向けた大学等の取組を支援する「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業」を実施している。【文部科学省】

3 育児・介護等により研究から一時的に離脱せざるを得ない場合において、研究期間の延長や中断後の研究再開を認める等、ライフイベントが発生しても研究を継続できるよう競争的研究費に関する関係府省申合せを策定した。【内閣府、文部科学省、関係府省】

4 若手研究者向けの研究費等の採択において、育児・介護等により研究から一時的に離脱した者に対して配慮した応募要件となるよう促す競争的研究費に関する関係府省申合せを策定した。【内閣府、文部科学省、関係府省】

5 独立行政法人日本学術振興会の「特別研究員(RPD)事業」では、博士の学位取得者で優れた研究能力を有する者が、出産・育児による研究中断後、円滑に研究現場に復帰して大学等の研究機関で研究に専念し、研究者としての能力を向上できるよう支援している。【文部科学省】

イ 大学や研究機関におけるアカデミック・ハラスメントの防止

1 大学や研究機関に対して、各種ハラスメントの防止のための取組が進められるよう必要な情報提供等を行うなど、各種ハラスメント防止等の周知徹底を行った。また、各国公私立大学等に対して通知を発出し、各種ハラスメントの防止のための相談・調査体制への第三者的視点の導入や、被害者への速やかな教育研究上の配慮の実施など、真に被害者の救済となるような対応の徹底を促した。また、雇用関係にある者の間だけでなく、学生等関係者も含めた防止対策の徹底を促進した。【文部科学省】