第1節 科学技術・学術分野における女性の参画拡大

本編 > 2 > 第1部 > I > 第4分野 > 第1節 科学技術・学術分野における女性の参画拡大

第4分野 科学技術・学術における男女共同参画の推進

第1節 科学技術・学術分野における女性の参画拡大

ア 科学技術・学術分野における女性の採用・登用の促進及び研究力の向上

○ 独立行政法人のうち国立研究開発法人における役員や管理職に占める女性比率を調査し、公表した。【内閣府(男女共同参画局)】

○ 文部科学省では、「第6期科学技術・イノベーション基本計画」(令和3年3月閣議決定)に基づき、計画に掲げられた大学における女性研究者の新規採用割合に関する数値目標(2025年度までに、理学系20%、工学系15%、農学系30%、医学・歯学・薬学系合わせて30%、人文科学系45%、社会科学系30%)の達成に向けた取組を産学官の総力を結集して推進している。また、研究等とライフイベントの両立を図るための支援や環境整備、女性リーダーの育成・登用、次代を担う女性及びその保護者への科学技術系の進路に対する興味関心の醸成等の取組を促進している。【内閣府(男女共同参画局ほか関係部局)、文部科学省、関係府省】

○ 男女共同参画会議の下に置かれた計画実行・監視専門調査会において、科学技術・イノベーション推進事務局、文部科学省科学技術・学術政策局を交えて、研究者等の女性活躍推進を議題に議論を行ったほか、科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合においても同様の議題について議論を行うなど、連携を強化し施策を推進した。「統合イノベーション戦略2021」(令和3年6月閣議決定)において、男女共同参画及び女性活躍促進の視点を踏まえた具体的な取組を明記した。【内閣府(男女共同参画局ほか関係部局)】

○ 国が関与する科学技術プロジェクト等における積極的改善措置(ポジティブ・アクション)の取組を推進するなど、科学技術・学術に係る政策・方針決定過程への女性の参画を拡大している。【内閣府、文部科学省】

○ 日本学術会議において、学術分野における男女共同参画を推進するため積極的な調査等を行った。【内閣府】

○ 研究者・技術者及び研究補助者等に係る男女別の実態を把握するとともに統計データを収集・整備し、分野等による差異、経年変化を分析した。【内閣府(男女共同参画局ほか関係部局)、総務省、文部科学省、関係府省】

イ 科学技術・学術分野における女性人材の育成等

○ 女性研究者・技術者の採用の拡大や研究現場を主導する女性リーダーの育成に向けて、上位職へのキャリアパスの明確化、メンタリングを含めたキャリア形成支援プログラムの構築、その他女性研究者・技術者の採用及び登用に関する積極的改善措置(ポジティブ・アクション)の取組について、国立研究開発法人管轄府庁を通じて要請した。【内閣府(男女共同参画局)、文部科学省、関係府省】

○ 女性研究者・技術者の就業継続や研究力の向上に向けた女性研究者・技術者のネットワーク形成支援、メンター制度の導入、ロールモデル情報の提供、定期的な研修や相談窓口の活用及び各種ハラスメントのない職場環境の整備等を促進している。

内閣府では、科学技術・学術分野で活躍する女性ロールモデル情報を、ウェブサイト「理工チャレンジ(リコチャレ)~女子中高生・女子学生の理工系分野への選択~」(以下「理工チャレンジホームページ」という。)及びオンラインシンポジウム「進路で人生どう変わる?理系で広がる私の未来2021」サイトへ掲載し、周知した。【内閣府(男女共同参画局)、文部科学省、関係府省】

○ 大学、研究機関、学術団体、企業等の経営層や管理職が多様な人材をいかした経営の重要性を理解し、女性研究者・技術者の活躍推進に積極的に取り組むよう、男女共同参画に関する研修等による意識改革を促進している。【内閣府(男女共同参画局)、文部科学省、関係府省】

○ 男女双方に対する研究と出産・育児、介護等との両立支援や、女性研究者の研究力向上及びリーダー経験の機会の付与、博士後期課程へ進学する女子学生への支援の充実等を一体的に推進する、ダイバーシティ実現に取り組む大学等を支援している。【文部科学省】

○ 内閣府では、女子生徒等の理工系分野進路選択における地域性の影響についての調査研究を実施し、地域によって異なる進路選択の実態の把握及び進路選択に影響を与える要因と地域性の関係について分析を行った。【内閣府(男女共同参画局)】