第7章 女性に対する暴力

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第7章 女性に対する暴力

本章のポイント


第1節 配偶者等からの暴力の実態

  • これまでに配偶者から身体的暴行,心理的攻撃,経済的圧迫又は性的強要のいずれかを受けたことが「何度もあった」とする者の割合は,女性の10.3%,男性の4.0%。1度でも受けたことがある者の割合は,女性25.9%,男性18.4%(令和2年調査)。
  • 配偶者暴力相談支援センターは,令和2(2020)年12月現在,全国296か所。センターへの相談件数は平成26(2014)年度以降10万件を超える高水準で推移し,令和元(2019)年度の相談件数は11万9,276件。
  • 配偶者暴力防止法に基づき令和2(2020)年に発令された保護命令件数は,1,465件。

第2節 ストーカー行為,性犯罪,子供に対する性的暴力等

  • 令和2(2020)年のストーカー事案の相談等件数は2万189件であり,昨年と比べて減少。一方,ストーカー規制法違反の検挙件数は985件であり,昨年と比べて増加。ストーカー事案に関連する刑法犯・特別法犯の検挙は1,518件であり昨年と比べて増加。
  • これまでに特定の相手からの執拗なつきまとい等の経験のある女性は10.7%,男性は4.0%(令和2年調査)。
  • 令和2(2020)年の強制性交等の認知件数は1,332件,強制わいせつの認知件数は4,154件。いずれも前年に比べて減少。
  • これまでに無理やりに性交等をされた経験のある女性は6.9%,男性は1.0%(令和2年調査)。
  • 令和2(2020)年の検挙件数は,児童買春事犯637件,児童ポルノ事犯2,757件で,いずれも前年に比べて減少。また,児童虐待事件のうち性的虐待の検挙件数は299件。
  • 令和2(2020)年の人身取引事犯の検挙件数は55件,検挙人員は58人であった。