第3節 女子学生・生徒の理工系分野の選択促進及び理工系人材の育成

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第3節 女子学生・生徒の理工系分野の選択促進及び理工系人材の育成

1 次代を担う理工系女性人材の育成

内閣府では,理工系女性人材を一貫して支援するための産学官からなる支援体制として,理工系女性人材の育成に向けた取組を実施した企業,大学,学術団体等からなる「理工系女子応援ネットワーク」の情報交換や相互協力・連携強化を図った。また,文部科学省及び国立研究開発法人科学技術振興機構との共催で女子中高生等を対象に,理工系進路選択に向けたシンポジウムを開催し,ロールモデルの紹介等を通じて理工系進路選択後の未来について理解を促進した。さらに,女子生徒等の理工系分野への進路選択に向けた施策への示唆を得るため,中学生とその保護者を対象に意識調査を実施し,理系進路選択に対する意識と意識醸成への影響要因及び課題等について報告書を取りまとめ,公開した。 

2 理工系分野に関する女子児童・生徒,保護者及び教員の理解促進

内閣府では,女子学生・生徒,保護者,教師等を対象に,女性の進出が遅れている理工系分野への関心と理解を促進するため,ウェブサイト「理工チャレンジ」を開設し,女性研究者等のロールモデルや,この取組に賛同する大学・企業等(リコチャレ応援団体)の情報提供を実施している。

また,女子生徒等の理工系分野への進路選択を支援するため,文部科学省及び一般社団法人日本経済団体連合会と連携して各大学・企業等で実施している,主に女子中高生等を対象とした理工系の職場見学,仕事体験,施設見学など多彩なイベントを取りまとめた企画である「夏のリコチャレ2017~理工系のお仕事体感しよう!~」を開催した。

国立研究開発法人科学技術振興機構では,女子中高生の理系分野への興味・関心を高め,適切な理系進路の選択を可能にするため,科学技術分野で活躍する女性研究者・技術者,大学生等と女子中高生の交流機会の提供や,実験教室・シンポジウム・出前授業の実施等,地域や企業等と連携した取組などを実施する大学等に支援を行う「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」を実施した。平成29年度は,実施体制への民間企業の参加を必須とし,理系の大学等を卒業した後の多様なロールモデルを提示することや,中学校・高等学校等へ出前授業を実施することにより,文理選択に迷う生徒の興味を喚起するとともに,進路選択に大きな影響を与える保護者・教員等への取組も行った。