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第6章 教育・研究における男女共同参画
第1節 教育をめぐる状況
(女子の大学進学率は長期的に上昇傾向)
平成27年度の学校種類別の男女の進学率を見ると,高等学校等への進学率は,女子の方が若干高くなっている。大学(学部)への進学率は,女子47.4%,男子55.4%と男子の方が8%ポイント高い。女子は全体の9.3%が短期大学(本科)へ進学しており,これを合わせると,女子の大学等進学率は56.6%となる(I-6-1図)。
平成27年度における高等教育段階の女子学生の割合は,大学(学部)44.1%,大学院(修士課程)30.4%,大学院(博士課程)33.1%となっている。
(修士課程及び専門職学位課程における社会人の学び直しの状況)
修士課程の社会人入学者に占める女子学生の割合を見ると,平成27年度は半数近い48.6%を占める。一方,専門職学位課程への社会人入学者に占める女子学生の割合は,27年度は26.4%である。
(専攻分野別に見た男女の偏り)
平成27年度における専攻分野計での大学(学部)及び大学院(修士課程)における女子学生の割合は,それぞれ44.1%,30.4%となっている。専攻分野別に見ると,人文科学,薬学・看護学等及び教育等では女子学生の割合が高い一方,理学及び工学分野等では女子学生の割合が低く,専攻分野によって男女の偏りが見られる(I-6-4図)。
(上位の職で少ない女性教員の割合)
初等中等教育について,平成27年度における全教員に占める女性の割合を見ると,小学校では6割以上となっているが,中学校,高等学校と教育段階が上がるにつれて,その割合は低くなっている。
さらに,平成27年度における大学及び大学院,短期大学の全教員に占める女性の割合を見ると,短期大学では52.1%であるが,大学及び大学院では23.2%にとどまっており,特に教授等に占める女性の割合が低い。
第2節 研究分野における男女共同参画
(女性研究者の割合)
我が国における研究者に占める女性の割合は,緩やかな上昇傾向にあるが,平成27年3月31日現在で14.7%にとどまっており,諸外国と比べて低い(I-6-6図)。
(女性研究者の専攻分野)
専門分野別に大学等の研究本務者に占める女性の割合を見ると,平成27年は,薬学・看護学等の分野では女性が半数以上を占める一方,工学分野は10.0%,理学分野は14.1%にとどまっている。