男女共同参画白書(概要版) 平成28年版

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第4章 生涯を通じた男女の健康と高齢者,ひとり親の状況

第1節 生涯を通じた男女の健康

(平均寿命と健康寿命の推移)

平成26年の平均寿命は,女性は86.83年,男性は80.50年であり,男女とも過去最高を更新している。

健康寿命について見ると,平成25年は,女性は74.21年,男性は71.19年であり,22年と比べて,3年間で女性は0.59年,男性は0.77年延びている。

(女性特有のがん)

平成26年の女性の総患者数は,子宮がんは6.2万人,乳がんは20.6万人と,いずれも23年より増加した。

我が国における女性のがん検診の受診率(過去2年間)は,徐々に増加しているもののなお低く,平成25年には,子宮がん(子宮頸がん)検診(20~69歳)が42.1%,乳がん検診(40~69歳)が43.4%にとどまる(I-4-2図)。

I-4-2図 子宮がん(子宮頸がん)及び乳がん検診の受診率の推移

(人工妊娠中絶の動向)

人工妊娠中絶件数及び人工妊娠中絶実施率(15歳以上50歳未満女子人口千対)は,昭和30年から平成7年にかけて件数,実施率とも大きく減少し,その後も緩やかな減少傾向にある。

(喫煙率及び飲酒率の動向)

平成17年から25年にかけての妊娠中の女性の喫煙率・飲酒率の推移を見ると,喫煙率は7.8%から3.8%へと低下し,飲酒率は16.1%から4.3%へと顕著に低下している。

第2節 高齢者,ひとり親の状況

(高齢化の現状)

平成27年10月1日現在,日本の総人口に占める65歳以上人口割合(高齢化率)は26.7%に達し,男性では人口の2割以上(23.7%),女性では3割近く(29.5%)が65歳以上となっている。

(高齢男女の就業)

年齢5歳階級刻みで見ると,平成17年から27年にかけて,55歳から69歳までの高齢男女の就業率は,男女とも上昇している。

(ひとり親世帯の状況)

昭和58年から平成23年の30年間で,母子世帯数は約1.7倍に,父子世帯数は約1.3倍に増加した。また,ひとり親世帯の多くが母子世帯であり,昭和58年以降,母子世帯の割合が8割以上で推移している(I-4-6図)。

I-4-6図 母子世帯数及び父子世帯数の推移