コラム6 主婦の育児サークル活動が発展して地域の子育て支援の充実に

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コラム6

主婦の育児サークル活動が発展して地域の子育て支援の充実に


山形県は,もともと育児サークルの活動が盛んな地域だ。育児サークルでは,子育て中の母親が集まって,子育ての情報を共有したり学びあったりしている。そのような育児サークルを運営していた母親が,平成10年に「やまがた育児サークルランド」を立ち上げ,育児サークルのネットワーク化をはじめとした様々な支援活動を開始した。

平成14年からは「子育てランドあ~べ」を,山形市の補助を受けて運営している。この子育て支援施設では,調査を通じてくみ上げた母親たちのニーズを反映させ,親子が好きな時間に来て好きな時間に帰れる「おやこ広場」や,利用目的を問わず子供を一時預かりする「託児ルーム」を備え,子育てを経験した女性が有償ボランティアとして活躍している。また,育児講座や親子で参加できるイベント,自宅への先輩ママの派遣も行い,核家族化が進む中,育児の負担感や孤立に悩む母親の支えとなっている。

平成23年の東日本大震災以降,福島県等から避難してきた母親が訪れるようになったことがきっかけで,団体の支援を得て,一軒家の子育て支援ひろばを24年に山形市内に2か所オープンした。和室やキッチンも備え,地域も年代も関係なくいろいろな人が実家に里帰りしたようにくつろげる場所となると同時に,避難してきた母親たちの交流やグループ活動の場にもなっている。

主婦の育児サークル活動が発展して地域の子育て支援の充実に