平成24年版男女共同参画白書

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第13章 科学技術・学術分野における男女共同参画

第1節 科学技術・学術分野における女性の参画の拡大

平成18年3月に閣議決定された「第3期科学技術基本計画」では,女性研究者の採用に関する数値目標(自然科学系全体で25%)を掲げて,その登用及び活躍促進を進め,年々増加傾向にあるが,諸外国と比較するとなお低い水準にある。女性研究者の登用は,多様な視点や発想を取り入れ,研究活動を活性化し,組織として想像力を発揮する上でも極めて重要であるとの認識から, 23年8月に閣議決定された「第4期科学技術基本計画」では,「第3期科学技術基本計画」の数値目標25%を早期に達成し,30%を目指すことなどを盛り込んでいる。

また,総合科学技術会議は,独立行政法人・国立大学法人等における女性研究者の活躍を促進するための取組等の調査結果を,平成23年7月に平成22事業年度,24年3月に平成23事業年度分を取りまとめ,公表した。

日本学術会議では,平成23年6月11日に学術フォーラム「「災害・復興と男女共同参画」6.11 シンポ」を開催した。また,科学者委員会男女共同参画分科会の審議結果を取りまとめ,23年9月20日に報告「学術における男女共同参画推進の加速に向けて」を公表した。

内閣府では,日本学術会議に対して,科学者コミュニティにおける女性の参画を拡大する方策についての検討を要請した。