平成24年版男女共同参画白書

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第4節 男女の自立に向けた力を高める取組

1 若年期の自立支援の充実

文部科学省では,子どもたちが,社会の一員としての役割を果たすとともに,それぞれの個性,持ち味を最大限発揮しながら,自立して生きていくことができるよう,キャリア教育を推進している(第12章第2節1(1)参照)。 

そのほか,困難な状況に置かれた児童生徒の相談等に適切に対応できるよう,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の配置を推進するなど,学校における教育相談体制の充実を支援している。

厚生労働省では,地域の若者支援機関から成るネットワークの拠点となる「地域若者サポートステーション」を設置し,ニート等の若者に対し,各人の置かれた状況に応じて個別的・継続的支援を行うとともに,高校中退者等を対象とした訪問支援(アウトリーチ)による学校教育からの誘導を円滑に行い,その職業的自立支援を推進した。

内閣府では,社会生活を円滑に営む上での困難に直面する子ども・若者に対し,教育,福祉,保健,医療,矯正,更生保護,雇用等様々な機関がネットワークを形成し,それぞれの専門性をいかした発達段階に応じた支援を適切な場所において提供するため,「子ども・若者支援地域協議会」の設置促進を図る「子ども・若者支援地域協議会体制整備事業」や,訪問支援(アウトリーチ)に関する研修を始めとする各種研修を実施している。

2 暴力被害当事者等のエンパワーメントに向けた支援の充実

内閣府では,「配偶者からの暴力の被害者の自立支援スタートアップマニュアル」を作成し,地方公共団体等に配布した(第10章第2節3参照)。

3 個人の様々な生き方に沿った切れ目のない支援やサービスの提供

警察では,少年サポートセンターにおいて,少年や保護者等からの悩みや困りごとの相談に応じ,カウンセリング等の専門知識を有する少年補導職員等が相談者に指導・助言を行っている。