平成21年版男女共同参画白書

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コラム

男女共同参画推進に対する積極的評価の取組


男女共同参画を推進するための様々な取組について,積極的な評価を与えるものの例として,表彰制度や公契約におけるポジティブ・アクションが挙げられる。

(1)表彰制度

政府は,「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」,「女性のチャレンジ賞,支援賞,特別部門賞 男女共同参画担当大臣表彰」,「均等・両立推進企業表彰」等を実施し,男女共同参画社会づくりに資する取組の一層の促進を図っている。また,地方公共団体においても,都道府県や政令指定都市のみならず,多くの自治体で表彰制度が創設されている。

農山漁村における女性の能力の一層の活用を促進するための表彰制度としては,「農山漁村女性の日」の記念行事の中で,「農山漁村女性チャレンジ活動表彰」が実施されている。

さらに,近年では,国や地方公共団体のみならず,企業やNPO等においても新たに表彰を始めるところが出てきている。たとえば,メンターによるサポートの意義や重要性を広く普及させていく取組として,「ワーキングウーマン・パワーアップ会議~仕事意欲に燃える女性と企業を応援する民間運動~」及び財団法人日本生産性本部が,女性の活躍を応援する組織風土の醸成や女性の活躍推進の加速に向けて,「メンター・アワード」を創設している。

(2)公契約におけるポジティブ・アクション

地方公共団体では,先進的な事業者等を対象とした公契約におけるポジティブ・アクションを採用しているところがある。これは,事業者等における男女共同参画や仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス),子育て支援の取組を促すという観点から,入札の際に,これらの取組の推進を事業者の評価項目の一つとする等の措置のことである。現在,一部の地方公共団体で実施されているが,これから導入を検討しているところも多く,今後,更なる取組の進展が期待される。

なお,内閣府では,国・地方公共団体における表彰及び公契約におけるポジティブ・アクション事例について,情報提供を行っている。

表彰:http://www.gender.go.jp/main_contents/category/keihatsu-katsudo.html#hyosyo

公契約におけるポジティブ・アクション:http://www.gender.go.jp/research/kenkyu/sekkyoku/positive.html