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第4章 高齢男女の暮らし
(介護の負担)
介護の問題は,高齢化の問題と切り離すことができない。介護保険法に基づき要支援又は要介護と認定された65歳以上の者(以下「要介護者等」という)は約321万人であり,65歳以上人口の約14%に相当する。年齢別にみると,前期高齢者(65~74歳)では要介護者等は5%未満であるが,年齢が高くなるほど要介護者等の割合が上昇し,80~84歳で26.5%,90歳以上では62.8%と大幅に上昇する。また,要介護者等の70%以上は女性である(第32図)。さらに,在宅の要介護者等の76%は女性が介護者であり,介護する側もされる側も女性が多くなっている。