コラム > 子どもは女子が好まれる
国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」(5年おきの調査)の中では,理想の子ども数とともに理想の男女児の組合せについて質問をしている。この設問を始めた昭和57年は男児を望む割合の方が高かったが,その後は一貫して女児を望む割合が高くなっている(第1-序-48図)。
女児を望む理由は設問にないが,いわゆる戸主中心の家制度の廃止や老後を子どもに頼らないという意識が多数になっている状況の中で,子どもを育てる時の楽しさや成人してからの娘との関係なども考慮しているのであろうか。
ただし,実際に生まれてくる男女の割合の推移をみると,長期的にみてもほとんど変化がみられない(第1-序-49表)。