特集2
「輝く女性の活躍を加速するリーダーの会」
地域シンポジウム 和歌山県開催
内閣府男女共同参画局総務課
「輝く女性の活躍を加速するリーダーの会」は、現在約330名の企業の社長や地方自治体の首長等が参加し、女性活躍推進に関して取組の共有や意見交換を行っています。令和2年度より各地域企業のリーダーへと本会のネットワークを拡げることを目的に、地域シンポジウムを開催しており、この度、和歌山県で14回目を開催しました。
【地域シンポジウム・和歌山県開催概要】
●日時:令和8年2月10日(火)13:30~15:00
●場所:和歌山県自治会館/
Zoomウェビナーのハイブリッド形式
●主催:輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会
(事務局:内閣府男女共同参画局)
●共催:和歌山県
開会挨拶
◆由布 和嘉子
内閣府大臣官房審議官(男女共同参画局担当)

由布審議官挨拶の様子
由布審議官は、開会挨拶の中で、企業における女性役員・女性管理職の人数が徐々に増えているものの、国際的に見れば、いまだ低い水準にとどまっており、特に地方において固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込みが根強く残っていることを述べました。
また、令和8年3月より、本会に新たに女性リーダーの参画が可能となる旨を説明し、女性活躍推進に積極的に取り組むリーダーのネットワークが拡大することへの期待を述べました。
◆宮﨑 泉
和歌山県知事

宮﨑知事ご挨拶の様子
宮﨑知事は、ジェンダー平等が特別な理念として意識されることのない社会の実現こそが理想であると述べ、そのためには、ソフトの部分とハードの部分を並行して取り組むことが大切であると説明しました。
本シンポジウムを通じて、ジェンダー平等に近づくこと、さらに各企業において具体的な行動につながることへの期待を示しました。あわせて、和歌山県においても、企業等と連携しながら「わかやまジェンダー平等プロジェクト」を推進していることに触れ、まずは意識、そして行動がともなうように重視して取り組むことの必要性を強調しました。
基調講演
テーマ:「女性活躍推進への想いと取組み」
◆株式会社エーピーシィ 代表取締役社長
安藤 寛高 氏
安藤社⾧は、DEIB経営※の考え方を軸に、ポジショニング、MVV(Mission Vision Value)、空間・空気の設計を行い、性別による職域の壁の撤廃や小さい組織のリーダーを女性社員に経験させることで、将来的な人材不足に対応できる組織づくりを進めていることを説明しました。

安藤社長のご講演の様子
また、女性従業員の比率の低さを弱みとして捉えるのではなく、女性活躍を推進する会社となることで、競合他社との差別化が実現され、事業の継続につながることを述べました。
自社の取組の3つの柱である「ダイバーシティ」「多能工化」「休みやすい職場環境」という価値観をもとに、人材確保を継続的に可能にし、安定的に育成することで、信頼される会社を目指していることを述べました。
※DEIB経営…D(Diversity 多様性)、E(Equity 公平性)、I(Inclusion 包括性)、B(Belonging 帰属意識)の頭文字を取った概念。
パネルディスカッション
テーマ:「女性活躍推進における組織トップの役割」

パネルディスカッションの様子
左上から時計周りに
富澤 五月 氏(西日本旅客鉄道株式会社 理事 近畿統括本部 和歌山支社長)
中野 幸治 氏(中野BC株式会社 代表取締役社長)
原口 裕之 氏(株式会社紀陽銀行 取締役頭取)
小安 美和 氏(株式会社Will Lab 代表取締役)※ファシリテーター
■女性の管理職登用についてコミットしていること、組織トップのリーダーシップについて
・社員により状況や悩みが違うことを認識した上でチャレンジする機会やキャリアを継続する機会・環境を整えることだと考えている。リーダーとして、メンバーそれぞれの強み・持ち味を生かし、組織・チームの力を高めることが重要だと思っている。
・男性ばかりの幹部に女性が意見を言いにくい環境であり、自身が女性社員の意見を代弁することが多かったが、女性中心のPJを設立・組織化を行った。男性・女性という意識を持たず、スタッフ一人ひとりに「やってみなはれ」の精神でいろんな経験をしてもらっている。
・頭取就任時に、①安定した会社②信頼できる会社③働いてよかったと思える会社の3つの抱負を従業員に対して公表し、達成感や成功体験などを通じてエンゲージメントを高めることで、生産性の向上につなげ、会社も従業員も幸せになることを考えている。
■これから女性活躍推進のために取り組みたいこと
・女性活躍は、現代の企業経営において、義務ではなく、持続的な成長のための重要戦略だと考えている。女性が長く働いてもらえる環境が整ってきた今、更に活躍してもらえるように社内外での経験・研修を通じて、個々の能力を最大限発揮してもらえる環境を整えていきたい。
・社員がチャレンジする機会やキャリアを継続する機会・環境を整えるだけでなく、メンターとして社員がキャリアアップに不安がらずに、目指す景色をともに考えることで、次の一歩へとつながるように伴走していきたい。
・近年、銀行業界の業務が変化している中、女性が活躍できるフィールドはさらに広がっており、そういった活躍に向けての環境整備や人材育成強化への取組を加速させたい。今後も女性のキャリア形成支援に向けた取組を進めながらも、「D&I」が浸透し、「女性」という冠がついた研修や取組をなくすことが目標である。
シンポジウムの内容や参加者の声は、こちらからご覧ください。
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/event/index_20251222.html