特集2
2025 APEC 女性と経済フォーラム(WEF)
内閣府男女共同参画局総務課
APEC女性と経済フォーラムは、APEC地域の経済発展のためには女性の新たな経済機会の創出が不可欠であるとの認識の下、女性と経済に関する閣僚と民間参加者が一堂に会する年次会合です。本年は、「持続可能な成長のための女性の経済参加の促進(Promoting Women's Economic Participation for Sustainable Growth)」をテーマに、韓国・仁川にて開催されました。
令和7年8月12日に韓国・仁川で開催された「2025 APEC女性と経済フォーラム」に、日本から三原じゅん子 内閣府特命担当大臣(男女共同参画)が現地参加しました。
三原大臣は、同フォーラム中の閣僚級会合である「女性と経済に関するハイレベル政策対話」において、「女性に選ばれる地方」の実現を念頭に、以下について発信しました。
・改正男女共同参画社会基本法による男女共同参画センターの法定の組織としての強化。
・経済・産業界を含む地域のあらゆるステークホルダーが連携・協働して「女性に選ばれる地方」づくりを進める法整備。
・男女共同参画に関するナショナルセンターとして男女共同参画機構を設立(令和8年4月予定)。
・女性デジタル人材育成プランの策定(令和7年6月)。特に、女性が地方で暮らしながら、しっかりと所得を得ていく手段として、デジタルスキルの習得と、これを活用した就業の支援。さらに、日本各地に、女性自身にとって「やりたい仕事、やりがいのある仕事」を作る観点からの、地方における女性の起業支援の強化。
女性と経済に関するハイレベル政策対話の様子
ハイレベル政策対話では、フォーラムの成果として閣僚声明が全会一致で採択されるとともに、議長声明が発出されました。
併せて、三原大臣は、女性の役員・管理職への登用等において成果を挙げているシンガポールのゴー・ペイ・ミン国務大臣と、両国の取組について意見交換を行いました。
ゴー国務大臣(シンガポール)との会談の様子
韓国女性政策研究院との面会の様子
また、韓国女性政策研究院のキム・ジョンスク理事長と意見交換を行い、両国の男女共同参画・女性活躍を巡る社会的課題には多くの共通点があることから、来年度設立される男女共同参画機構と同院とが連携・協力を進めていくことで合意しました。
会合の詳細や声明の全文は、下記に掲載しています。
https://www.gender.go.jp/international/int_kaigi/int_apec/wef2025.html